HP「ジャック・ニコルソンの館」を立ち上げました。よかったら覗いてみてくださいネ♪
荒野の1ドル銀貨
2008-04-12 Sat 19:08
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監督;カルヴィン・J・パジェット
脚本:ジョージ・フィンレー
撮影:トニー・ドライ
音楽:ジャンニ・フェリオ
原題 : Un Dollaro Bucato
製作年 : 1965年
製作国 : イタリア フランス
出演:ジュリアーノ・ジェンマ、イヴリン・スチュワート、 ピーター・クロス、ジュゼッペ・アドバッティ


私の映画ライフの始まりは、マカロニ・ウエスタンでした。(あまり言いたくないのですが・恥)それもジュリアーノ・ジェンマ。当時、マカロニ・ウエスタンというジャンルは低く見られていました。(セルジオ・レオーネ監督とクリント・イーストウッドのコンビは別格でしたよ)しかし、中学生だった私や友人は、世間の評価など気にすることなく、ジュリアーノ・ジェンマに夢中になりました。堂々とミーハーでいることができた年頃です(笑)。ジュリアーノ・ジェンマ熱は一過性のもので、ほんの数ヶ月後には冷めましたけれど。次なるマイ・ブームはウディ・アレン。「やっぱ、ウディ・アレンが最高よね♪」などと、知ったような口をたたくようになりました(汗)。ジュリアーノ・ジェンマを好きになること、ウディ・アレンを語ること・・・青春です♪

懐かしの「荒野の1ドル銀貨」がBSで放送されました。私がマカロニ・ウエスタンを観ていたのは中学1年生の頃です。それ以降は、まったく観ておりませんので、ストーリーは忘れていました。マカロニ・ウエスタンは、その名が示す通りイタリア語の西部劇。違和感あり!ですよね〜。「ボンジョール」だの「チャオ」と挨拶する保安官とカウボーイですよ(笑)。「あら〜どうしましょ」と思いながら観ていると、次第に想い出がボロボロ湧き出してきて、映画の内容が頭に入らなくなりました・・・・○○ちゃんはジュリアーノ・ジェンマの足がカモシカのようでカッコイイと言ってたっけ。そうそう、竹脇無我のことも好きだったよなぁと・・・という風。しばし想い出に浸った後、最初から見直すことにしました。

話は単純明快。時は南北戦争が終結した1865年、ジュリアーノ・ジェンマ扮する元南軍兵士ゲイリーは活路を求め西部へと旅立ちます。敗北からの出発、己の腕と運だけをたよりに、胸のポケットにお守りの1ドル銀貨を入れて・・・・行きついた西部の街・イエローストーンで、マッコリーという極悪非道な男と出会ったことが彼の運命を狂わせます。マッコリーの正体を見抜けず、まんまと騙されたゲイリーは弟を失い、自らも瀕死の重症を負うものの奇跡的に回復し、マッコリーへの復讐を心に誓うのでした。悪の巣窟に単身乗り込み、鉄拳をふるい銃を放ちの大暴れは活劇の醍醐味です。

観ていくうちに、だんだんと楽しいと感じはじめました。だってね、見ようによっては、ジュリアーノ・ジェンマの超人ぶりがユニークで魅力的ですもの。ガンさばきは有り得ない巧みさだし、銃弾を受けても死なないし、銃を構える相手を素手で倒してしまう格闘家だし・・・・・笑。マンガの実写版のような映画ですが、正直言って面白かった。なによりも、ウン十年前の感覚が蘇ったことが嬉しかったです。
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オレゴン魂
2008-03-30 Sun 14:45
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監督:スチュアート・ミラー
脚本:マーティン・ジュリアン
撮影:ハリー・ストラドリング・ジュニア
音楽:ローレンス・ローゼンタール
美術:プレストン・エイムズ
原題 : Rooster Cogburn
製作年 : 1975年
製作国 : アメリカ
出演:ジョン・ウェイン、キャサリン・ヘップバーン、アンソニー・ザーブ、リチャード・ジョーダン、ジョン・マッキンタイア


勇気ある追跡」(68)の続編。前作から8年後という設定です。あの愛すべきコグバーン保安官(ジョン・ウェイン)は健在でした(笑)。冒頭は容疑者相手の派手な銃撃シーン。今回もそのことで裁判所に呼ばれ、判事さんに叱られてました。なんと8年間で64人の容疑者を射殺したのですって!本人は「64人のうち死んだのは60人だ」と反論していますが(汗)。法に基き容疑者を逮捕できないコグバーンは時代遅れの保安官とされ、その任務を解かれてしまいます。はい、クビですね。

ちょうどその頃、無法者ホーク一家(リチャード・ジョーダン)による、ニトログリセリン強奪事件が起こります。判事は事件の犯人を生け捕りにすることを条件に、保安官への復職を持ちかけます。これに気をよくしたのか,踊りながら「彼女の体にペンキを塗った〜、腹に背中に あちこち塗った〜♪」と歌い始める姿には唖然呆然であります(笑)。即座に謝礼金と退職金の増額を要求する抜け目無さは以前のまま。

こうしてコグバーン保安官の犯人追跡の旅が始まりました。途中、犯人に父親を殺された伝道師のユーラ(キャサリン・ヘップバーン)とインディアンの少年ウルフが加わります。キャサリン・ペップバーンとジョン・ウェインの掛け合いは夫婦漫才を見ているようです。口が達者なユーラに、とことん叩きのめされる巨漢の保安官。何をやっても叱られ説教されます。「だらしのない怠け者」「汗とお酒でものすごく臭い!」とまで言われてしまう。さすがに傷ついたらしく「臭いとか愚かとは言われたくない」と抗議しておりました(笑)。

ユーラにとっては父親の敵討ち、保安官には犯人を追う、緊迫の旅なのに、なぜか珍道中。仲良く馬車に乗り、ピーナツをボリボリ食べながら会話を弾ませます。おふたりさん、いい雰囲気なのですよね〜。ところが不粋な保安官、唐突に「今、何歳だ?」「体重は?」なんて質問しちゃった(汗)。「失礼な人ね」とたしなめられても、どこふく風で反省なし。ますます饒舌になって、別れた妻の悪口を言い始める。よほど酷い目にあったのでしょうね。前作でも少女にさんざん愚痴ってましたから(笑)。ユーラの事は「恐い女だ、猛獣も逃げる」と陰口たたくし・・・トホホ。

2大スターの丁々発止のやりとりと絶妙の間合いが楽しい映画です。ジョン・ウェインはお茶目で、キャサリン・ヘップバーンは惚れ惚れするほど度胸がよい。筋書き云々よりも役者の個性を味わいたい!ビバビバ、ジョン・ウェイン
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勇気ある追跡
2008-02-28 Thu 11:34
5133EK52CNL__AA240_.jpg監督:ヘンリー・ハサウェイ
製作:ハル・B・ウォリス
原作: チャールズ・ポーティス
脚色:マーゲリット・ロバーツ
撮影:ルシアン・バラード
音楽:エルマー・バーンスタイン
美術:ウォルター・タイラー
製作年 : 1969年
製作国 : アメリカ
キャスト:ジョン・ウェイン、グレン・キャンベル、キム・ダービー、ジェレミー・スレート、ロバート・デュヴァル

第80回アカデミー賞授賞式で、過去を振り返る映像が流れました。その中に主演男優賞を受賞するジョン・ウェインの姿がありました。ほんの2秒ぐらいの短いものでしたが、満面に笑みを浮かべて、とても幸せそうでした。60歳を過ぎての初受賞。彼に主演男優賞をもたらした作品が「勇気ある追跡」です。BSで放送されましたね。去年の6月以来の放送です。この映画でジョン・ウェインは、とても魅力的な連邦保安官コグバーンを演じています。

コグバーン(ジョン・ウェイン)の過去は褒められたものではありません。身の上話によると、連邦主計官から金を奪ったり、銀行強盗をしたりしたそうな・・・・。盗んだ金で食堂を買って結婚したものの長続きせず、嫁から「あなたは品がない」と三行半をつきつけられたのですって・・・トホホですねぇ。ところが、コグバーンは全く反省の色なし!銀行強盗は銀行相手の犯罪で、一般人に迷惑をかけていないから悪くないという理屈なのです。奥さんから品がないと言われた時は、たいした女でもないくせにと、さっさと離婚したとのこと。息子がいたけれど、これが不器用な子で、カップを40個も割り、おまけにコグバーンを嫌っていたらしい(笑)。そんな人がどうして保安官になれたのか不思議です。

大酒飲みで、元盗人で、だらしがなくて不潔。おまけに非情で命知らず。良識や正義感が欠けている連邦保安官です。でもね、さほど悪人じゃない。直情的で思慮分別がないだけ。(それって、かなり痛手かも・・・笑)何をするにも、あっけらかんとしている・・・・要は憎めない人なのですね。この愛すべき保安官をジョン・ウェインが自然体で演じています。喜怒哀楽を顔に出し、驚いたときに一歩足を後ろに引く、いつもの仕草がキュートです。

さてさて、小悪徳な保安官殿は何をしたかと申しますと、父親を殺された娘の復讐を、100ドルで引き受けることに。西部劇のヒーローは、悪を退治する正義の人、あるいは汚れたヒーローというのが決まり事ですね。お金で動く、悪気のない保安官とは・・・・。しかし、最後は勇気と男気を見せてくれるます!敵に捕まった少女を助けるシーンは、西部劇の大スター、ジョン・ウェインの面目躍如たるところ。馬にまたがり手綱を口にくわえたまま、右手にライフル銃、左手に拳銃をぶっ放しながら、4人の敵へと疾走します。問答無用のカッコよさでした!

ジョン・ウェインはとびきりハンサムではないし、演技派でもありません。けれども、言わず語らずのうちに、男ならではの雰囲気を作品の中に醸し出しています。存在そのものが尊いのですよね。本作では、ジョン・ウェインの持つおおらかさと骨太なユーモアが観る側に心地よさを与えてくれています。
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許されざる者
2008-02-09 Sat 17:36
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「許されざる者」は1960年のジョン・ヒューストン監督作と1992年のクリント・イーストウッド監督作があります。ジョン・ヒューストン監督の「許されざる者」は観ていますが、イーストウッド監督の方は未見でした。タイトルは同じですが、内容は全く違います。
1993年度のアカデミー賞の作品賞、監督賞(クリント・イーストウッド)、編集賞、助演男優賞(ジーン・ハックマン)を獲得した傑作西部劇。

2月はアカデミー賞月間。スタチャン、WOWOW、BS等で過去の受賞作品の特集が組まれていますね。録画機器(計4台也〜笑)をフル稼動させて、未見作と再見作、なるべく多く観るようにしています。撮り貯めている作品がかなりあるのに、「許されざる者」のDVDを買ってしまいました(汗)。映画を観るのに大忙しで、ブログを更新する時間がぁ〜(笑)。

物語はひとりの娼婦が客のカウボーイに顔を切りつけられたことに始まります。この事件に対する、保安官リトル・ビル・ダゲット(ジーン・ハックマン)の裁定に問題があったのです。被害者は売春宿のオーナーのみとされ、賠償として馬が支払われる事に。傷つけられた娼婦には、何も支払われませんでした。これに怒った仲間の娼婦たちは、カウボーイに懸賞金をかけます。

娼婦の話は、妻に先立たれた、かつての無法者ビル・マニー(クリント・イーストウッド)のところまで届きます。過去を悔やみ、今は平和主義者となり、穏やかな生活の中で幼いふたりの子供育てているマニー。しかし、その生活は苦しいものでした。貧困から子供を救うため、再び銃を手にし、最後の殺しを決意します。

初老にさしかかったマニーの手は若い頃のように動いてくれません。それでもマニーは親友のネッド・ローガン(モーガン・フリーマン)と昔の仲間の息子スコフィールド・キッド(ジェームズ・ウールベット)を伴って、賞金稼ぎの旅に出ます・・・・。

保安官役のジーン・ハックマンの演技が素晴らしい!保安官という権威を振りかざし、公の暴力で街を支配する暴君ぶりに、不気味な恐怖を感じます。保安官の理不尽な暴力と賞金稼ぎの正義の名のもとの殺人。どちらも暴力に違いないのです。「許されざる者」では突如として強烈な暴力が起こります。しかし、全て意味があり成り行きではないとイーストウッド監督は言います。暴力や殺人の非道さを重々しく表現することで、昔からあるヒーローのスタイルを解体し、西部劇の決まりごとからの脱却を図ったのでしょうね。

本作ではラスト、正義の勝利に酔いしれるヒーローの姿はありません。「許されざる者」が問いかけるの暴力の本質。殺人の代償は金ではあがなえないと教えてくれます。奥深い映画です。
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OK牧場の決斗
2008-02-06 Wed 09:26
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『荒野の決闘』の感想文を書いた際、『OK牧場の決斗』についてもふれました。昔TVで観たけれど内容を忘れてしまった・・・と。西部劇の名作を忘れたままというのは、如何なものかなと思い、再見しました。そうしたところ、ラストの1シーンだけ覚えていましたよ。(情けなっ)

O.K.コラルの近くの路上で、実際に起こった銃撃戦を題材にした映画は「荒野の決闘」を含め、何本かあります。おそらく、アメリカでは有名な決闘なのでしょうね。日本の「忠臣蔵」のように?(笑)。監督は『荒野の七人』『大脱走』のジョン・スタージェス。出演は『ダラスの熱い日』のバート・ランカスター、『戦う幌馬車』のカーク・ダグラス。
1957年 アメリカ

ジョン・フォード監督の『荒野の決闘』とジョン・スタージェス監督の『OK牧場の決斗』。主要な登場人物は同じ、事件の大筋も同じなのですが、作品のテイストが違います。『荒野の決闘』は、派手な演出を避け、豊かな叙情性の中に、ワイアット・アープ(ヘンリー・フォンダ)の淡い恋が描かれているのに対し、『OK牧場の決斗』は、男の友情や意地を、きりりと描いています。『荒野の決闘』の原題が「My Darling Clementine」、『OK牧場の決斗』の原題は「Gunfight at the O.K. Corral」。冒頭に流れるテーマ曲に、両作品の違いが顕著に現れています。『OK牧場の決斗』は、歌詞にガンファイトがなんだらかんだら(笑)と出てくる、勇ましい曲です。

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ワイアットとドク。人間味に満ちた保安官と元歯医者の賭博師の友情を軸にドラマは展開します。酒びたりで胸を患っているドクを決して見放すことなく世話を焼くワイアット。そんなワイアットに、毒づきながらも、そばを離れようとしないドク。自分の死期が近いことを悟り「せめて、ただ一人の親友と死なせろ」と、OK牧場で行われる、ワイアット兄弟対アイク・クラントン一家との決闘への助太刀を決めます。

クライマックスの決闘シーンはケレン味たっぷりのガンプレイを存分に魅せてくれます。決闘に向かう男たちの姿がカッコいい一作です。
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シェーン
2007-11-25 Sun 10:38
初めて観た西部劇はシェーンだったと思います。小学生の頃だったかしら・・・・。子供が主役の「小鹿物語」「汚れなき悪戯」「禁じられた遊び」などをTVで観ていた記憶があります。その後、リバイバル上映されたものを映画館へ観に行きました。監督はジョージ・スティーヴンス。出演はアラン・ラッド、ヴァン・ヘフリン、ジーン・アーサー他。
1953年アメリカ

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あの有名なラストシーンには、死が暗示されている・・・と、DVDのジャケットに書かれています。シェーン死亡説というのがあるそうです。そこで、ラストの決闘と去っていくシーンをスロー再生してみることに・・・・。

決闘シーンでは3人を相手に撃ち合っています。仮に撃たれたとしたら、2階でライフルを構えていた男にだと思いますが、確認出来ません。銃口から弾は発せられていますけれど、シェーンには、当たっていないと思うのですよね。当たったとしても、かすった程度で致命傷ではないと思います。ジョイ少年の「シェーン、血が出ている」という台詞から負傷していることが分かります。しかし、銃によるものか、ジョイの父親との殴り合いによるものかは判別しかねます。怪我の程度も分かりません。

「シェーン、カムバック!」の叫びに振り向くことなく、立ち去る後ろ姿。ラストのラストは墓場のようです。映像が小さいので、シェーンの様子は定かではありませんが、首と左腕はうな垂れています。これだけでは何とも言いようがありませんね。死亡しているのか、瀕死の状態なのか、軽傷なのか・・・・。

昔は死亡説なんて、なかったと思いますよ。映画仲間とシェーンの話はよくしていました。もし、そんなネタがあれば、誰かが口走ったはずなのでよねぇ。裏話が大好きな年代でしたもの(笑)。私たちだけ、知らなかったのかしらん?まっ、いろいろ奇説・珍説が出るほど、多くの人に愛されている映画ということなのでしょう。

同じ西部劇でも、ジョン・フォード監督やハワード・ホークス監督といった巨匠が描いたものに比べると、B級ぶり(?)を如何なく発揮しています。フォークダンスのシーンは、セットでの撮影だと、この私でも判りました。猛スピードで走る駅馬車やインディアン、騎兵隊は登場しません。ジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダ、ゲイリー・クーパーといったスターも出ていません。しかし、この映画には心を打つものが根底に流れています。それは、西部開拓民の家族愛であり、一宿一飯の恩義を受けた男の意気・・を感じるからではないでしょうか。

もともと、西部劇はお子ちゃま相手のB級作品だったと聞きます。そうであるならば、本作は西部劇の原型なのかもしれませんね。駅馬車(1939年)以前の西部劇を観たことがないのですけど(汗)。私にとって西部劇とはシェーンです。もっと言えば、映画に関心を持たせてくれた作品です。ヴィクター・ヤングのテーマ曲も心に残ります。シェーン、フォーエバー!

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捜索者
2007-10-30 Tue 14:11
ジョン・フォード監督の後期の作品です。また、主演のジョン・ウェインが、演技者としての力量を高く評価された作品でもあるそうです。ナタリー・ウッドの可愛らしさにドキドキ〜☆
1956年 アメリカ

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南北戦争が終わって3年が経った1868年のテキサス。南軍の元兵士イーサン(ジョン・ウェイン)は、放蕩暮らしの末、弟一家の元へ戻ってきます。ところがある日、イーサンの留守中に、弟夫妻と甥はコマンチ族の襲撃に遭い惨殺されます。そして、姪のルーシーとデビー(ナタリー・ウッド)は連れ去られてしまいます。ここから、イーサンの執念の捜索が始まるのです。

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映像が詩的で美しい作品ではありますけれど、内容はアメリカの暗部に触れた、重いものとなっています。白人とインディアンの互いの種族に対する嫌悪感が、血の報復合戦を引き起こします。インディアンの遺体の目を拳銃で打ち抜き「コマンチの信仰では、目のない死人は天国へ行けず、風の中をさまようのさ」と吐き捨てるイーサン。狂気をおびた差別主義者ですよねぇ。かたやコマンチ族の酋長スカーは、イーサンの前に白人の頭皮の束を突き出す。この二人が19世紀末の、アメリカの白人とインディアンの典型的な像なのかもしれません。ジョン・ウェインは「赤い河」でも意固地な主人公を演じていました。あの役と相通じるものがあります。

劇中の出来事を並べれば、残虐シーンの連続と言うことになります。しかし、死体や殺戮シーンの描写はありません。イーサンが酋長の頭の皮を剥ぐシーンも、映像が途切れます。観る者の想像力を利用して、惨殺や略奪、暴行場面を伝えているのです。西部劇の神様ジョン・フォード監督の卓越した表現力!ほんと、凄い才能だなぁ・・・・。

非情なイーサンは、誘拐されて酋長の妻の一人となった、姪のデビー(ナタリー・ウッド)まで殺そうと、銃を向けます。彼はデビーをコマンチ族と見なしたからです。どうして、ここまでインディアンを憎むに至ったかの説明があればよいのに・・・とも思いました。しかし、アメリカ人の観客に、そのような説明は不要なのかもしれませんね。おそらく、先住民族問題は誰もが知ることなのでしょう。
暗い場面が続いた後、イーサンの意固地さがに溶けて優しい叔父さんに戻り、どこへともなく旅立つラスト。静かな感動を覚えました。

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荒野の決闘
2007-10-20 Sat 14:23
このあいだ、『ウエスタン』の中での、ヘンリー・フォンダの悪人ぶりを記事にしました。あんな悪党を見たことがない・・・・と。そんなことはケロッと忘れ、今回は正義の味方を演じているヘンリー・フォンダについて(笑)。

監督は西部劇の神様ジョン・フォード。第二次世界大戦が終わっての、第一作めです。8月にBS世界のドキュメンタリー『実録ニュルンベルグ裁判』が放送されました。法廷の映像記録を担当したのはジョン・フォード監督だそうです。映画界の重鎮ですね。1946年製作 アメリカ

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弟を殺されたワイアット・アープ(ヘンリー・フォンダ)は、犯人を捜すため保安官になります。元医者で今は胸を病み賭博師となっている、ドク・ホリデー(ヴィクター・マチュア)の協力の下、犯人をつきとめます。そしてラストがOK牧場での、クラントン一家との決闘!決闘シーンは壮絶です。が、ドクの最期は、ちょっと呆気ない。あらまっ?・・・でした(笑)。なお『OK牧場の決闘』は、ジョン・スタージェス監督が映画化したものも、有名ですね。これは昔、テレビで観ましたが、内容をほとんど忘れてしまいました(汗)。是非とも再鑑賞したい映画です。

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映画はワイアットとドクの友情、ワイアットとドクの昔の恋人クレメンタイン(キャシー・ダウンズ)とのふれあい、ワイアットの復讐・・・などが軸となっています。そして、あの有名なテーマ曲。♪オオ・マイ・ダーリン、オオ・マイ・ダーリング・クレメンタイン♪私は西部劇で使われている音楽が大好きです。『黄色いリボン』、『荒野の七人』、『シェーン』『駅馬車』・・・・音楽も映画の重要な要素です。昔はスクリーンから、いくつもの名曲が生まれました。音楽が単なる効果音として使われるのではなく、主題曲としての存在感がありましたね。本作の原題は『My Darling Clementine』。西部開拓者が歌っていた曲だそうです。


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OK牧場の決斗とともに、映画史に残る、クレメンタインとの情感豊かな別れのシーン。「私はクレメンタインという名前が大好きです。」というセリフを残し、静かに去るワイアット。『いとしのクレメンタイン』が流れる中を。。。。。私のお気に入り西部劇のひとつです。

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ウエスタン
2007-10-10 Wed 13:16
スター・チャンネルで『ウエスタン』を観ました。初見です。マカロニ・ウエスタンの大作。監督は『夕陽のガンマン』のセルジオ・レオーネ。『荒野の用心棒』や『続・夕日のガンマン』の監督さんでもありますね。出演は『狼よさらば』のチャールズ・ブロンソンと『荒野の決闘』のヘンリー・フォンダ。1968年 イタリア/アメリカ

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チャールズ・ブロンソンが演じるガンマンの名前はハーモニカ(通称ですよ)。ハーモニカを吹きながらの登場でした。なんでも、話の代わりに吹くそうな・・・・凄っ!この映画ではハーモニカが重要なカギ。ブロンソンが趣味で吹いている訳ではありません。なぜ、ハーモニカなのか?それはラストで明らかにされます。

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ハーモニカ男(ブロンソン)が敵と定める相手は冷酷非道のガンマン、フランク。これがとんでもない悪党で、利権のためなら子どもまで撃ち殺してしまうようなヤツ。フランクを演じているのが、ヘンリー・フォンダです。こんな悪党役を引き受けるとは!

彼の手にもハーモニカですねぇ(笑)。西部劇とハーモニカのコラボ?飛んでるというか、切れているというか、いやはやユニークな発想に脱帽です。ボブ・ディランや吉田拓郎もハーモニカを肌身離さず(でもないか・・・笑)持ってましたね。私が知らないだけで、この手軽な楽器は、何かを象徴するものなのでしょうか?反体制、反ベトナム戦争、反ハリウッドやアウトローとか・・・笑

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セルジオ・レオーネ監督と言えば、役者さんの顔のアップ。ブロンソンさん、渋いですねぇ。

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この映画、マカロニ・ウエスタンにしては、銃撃シーンが控えめです。叙情豊かな美しい映像と音楽。ウスエタン・ルックにも注目!とても楽しめました^^
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赤い河
2007-10-09 Tue 10:12
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昔民放テレビで観て、その後スター・チャンネルで観て、昨日DVDで観ました。いい映画は、いつの時代に観ても輝きを失わない。つくづくそう思える名作です。牛の大群1万頭をテキサスからミズーリまで移動させようとするカウボーイの話。監督はハワード・ホークス。ジョン・ウェイン主演。1948年 アメリカ。

                     

テキサスからミズーリまでは1600キロあるそうですね。どれどれと世界地図を広げてみたものの、2分ぐらい眺めて力尽きてしまいました(笑)。だってねぇ、私が知りたいのはテキサスとミズーリの位置関係なのですよ。だのに地図には、余計なものがゴチャゴチャありすぎて要領を得ません。ちょっとカチンときましたが(自分の無知は棚にあげています・・・笑)気を取り直し鑑賞。映画の中に出てくる地名に?となりながらも、心はカウガール(ん?girl・・・エヘヘ)。

さてさて映画・・・・
荷馬車隊の一行を抜けたダンスン(ジョン・ウェイン)とグルート(ウォルター・ブレナン)。ふたりは自分たちで牛を育てようと、南の牧草地に向かうことを決めます。過酷な行程は女には無理だと、恋人を荷馬車隊に残し・・・。「一緒に連れて行って。別れは心にナイフが刺さる」とすがる女を振り切って(涙)。途中ふたりの前に現れた少年マシュー(モンゴメリー・クリフト)を仲間に加えます。

それから時は流れて14年後。牧場経営に成功したダンスンと成人したマシューらは牛1万頭を追いながら、テキサスからミズーリへと1600キロを移動します。3人と雇われカウボーイたちの大いなる旅路です。

この映画は正真正銘のカウボーイものですね。ともすれば西部劇ではガンマンとカウボーイを混同しがちです。ガンは牛と馬と自分の身を守るための武器ですよね。ガンマンも普段は牧童としての仕事があるでしょうに、あまり描かれていないような・・・。出てくるのは無宿者や用心棒に保安官。これはこれで、とっても好きなのですけど(笑)。

馬に乗って牛を追いかけるカウボーイ、カッコ良いです。牛と馬とカウボーイの3点セット!そしてなんと言っても圧巻は、牛の大暴動や大群が河を渡るシーン。大迫力です。映画に使われていた多数の牛たちを、どうやって集めたのかしらん?大規模なロケだったのでしょうね。そんなことを考えるとウキウキします。

本作でジョン・ウェインが演じているダンスンは、専制的な男です。規律を守るためとはいえ、自分の命に従わない者に銃口を向ける。鞭打とうとする。縛り首の刑に処そうとする。そして「俺が法律だ」とうそぶく。そんな彼に、マシューと雇われカウボーイたちは反発し、終にはダンスンを追放します。

インディアンの襲撃シーン。幌馬車が行くところインディアンあり・・・これが西部劇。でも、西部劇時代の後期には、人種差別問題からかインディアンが強奪目的に白人を襲うシーンは、なくなりますね。近頃は、インディアンという呼称ではなく、ネイティブアメリカンと言うそうですし。

牛の大群にインディアン、ガンさばき、男の友情、男女の愛、ラストの殴り合い。これらの要素がバランスよく配されているので、2時間12分があっという間です。広漠たる大平原を旅するカウボーイ。スケールの大きな作品です。ジョン・ウェイン万歳!

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