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2013.09/04(Wed)

Jack Nicholson winning an Oscar

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15:03  |  ジャック・ニコルソン  |  EDIT  |  Top↑

2013.06/12(Wed)

Adam Sandler & Jack Nicholson Bailed On The L.A. Lakers - CONAN on TBS

15:18  |  ジャック・ニコルソン  |  EDIT  |  Top↑

2012.04/15(Sun)

早春

「○○冠」のネオンサインが消えかけている。通りはまだ暗い。静寂を破って走りぬけていく列車の轟音が、一日の始まりを告げる。続いてカメラは一軒の家の中を映す。ここでは、目ざまし時計のベルが朝の合図。杉山昌子(淡島千景)はゆっくりと身を起こし伸びをする。ゴミを捨てるため外に出ると、隣に住むたま子(杉村春子)と出くわした。「おはよう」「おはようございます」「ゴミ屋来なくて困るわね。」「ほんとに」区役所、何してるんだろう」。と、当たり障りのない言葉が飛び交う。家に入った「たま子」は夫にも、ハバカリ(便所)の電球を買ってくるのを忘れるなとか、流しの水をよく流しておけだの、他愛のない会話を続けている(笑)。どこにでもある日常を切り取ったショット。ドラマチックが出来事が起こる映画とは思えない。それでいいのだ。小津作品にストーリーはいらないのだから。

昌子の夫・正二(池部良)は、なかなか起きようとしない。「もう時間ぎりぎりよ」と言われ、やっとお目ざめだ。時計を確認し「なんだい、まだ五分もあるじゃないか」と言っている。このふたり、まち子(杉村春子)たち夫婦のような、渋い関係になるには、まだまだ年月がかかりそう。かと言って、お熱い関係にも見えず、要は倦怠期に入った夫婦なのだ。昌子は夫に「つっけんどん」な態度をとっている。

画面は駅に向う人々の群れを映す。黙々と、皆、同じ速度で歩いている。路地から人が次々と湧いてきて、駅へと吸い込まれていく光景は、リアルな描写とは言い難い。これは、朝の通勤風景を抽象化した映像である。同じような背広やスーツに身を包み、9時から5時まで拘束されるサラリーマンの窮屈な生活が伝わってくる。構内には「八時二十八分 蒲田始発大宮行きでございます」のアナウンスが、繰り返し流されている。蒲田始発・・・始発というのがミソ(笑)。杉山の最寄りの駅は蒲田だとわかる。

プラットフォームの人だかりの中で、正二(池部良)は通勤仲間と挨拶を交わす。彼らは一緒にハイキングしたり、マージャンしたり、鍋をつついたり、楽しくつきあっている。正二は、この中のひとりの女性・金子千代(岸恵子)と、一夜を共にしてしまう。女は感が働く。口紅の付いたハンカチを処分し忘れる正二の迂闊さが、夫婦の危機を呼ぶ。んっ?もとい!正二の浮気が夫婦の危機を招いた。

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本作には夫婦生活と会社員生活の起伏が描かれている。昌子と正二は熱烈な恋愛の末に結婚し、子供が生まれたものの、その子は疫痢で死んでしまったことが、さらりと触れられている。若い正二の月給は多くない。昌子は生活をきりもりするのに精一杯で、生活を楽しむ余裕などない。亭主は結婚した頃の輝きを失くし、生活臭をプンプンさせている。あげくに浮気・・・昌子(淡島千景)は激怒し実家に帰ってしまう。

金子千代(岸恵子)は、昌子と正二夫婦の溝を深める存在として登場する。が、サバサバしていて、深刻な三角関係に発展する気配を感じさせない。おそらく、小津監督は夫婦問題も含めた、小市民の閉塞感を描きたかったのではないだろうか。日本経済の高度成長は既に始まっていたが、敗戦の残影も色濃くあった時代のように思う。正二は会社仲間、通勤仲間の他に、軍隊時代の仲間とも付き合っている。彼らとの宴会シーンが笑える。手拍子をとり、体を揺らしながら「ツーツーレロレロ ツーレーロー ツレラレトレ ファンランラン 君と僕とは卵の中よ 僕は白味で君を抱く・・・」と歌っている。例によってフルコーラスだ。話がしめっぽくなると、この「ツーツーレロレロ」で場を盛り返す(笑)。景気づけの歌なのだろう♪ 

映画にはサラリーマン生活の侘しさ、味気なさ、哀しさを示すエピソードが次々と挿入されている。丸ビル勤務を喜ぶも、病を得て死んでしまう同僚、社内闘争に敗れ左遷された元上司、脱サラし喫茶店を営む男、定年まじかの寂しそうな初老男、安月給を嘆く男などなど。小津監督はストーリーを紡ぐのではなく、ショットを積み重ねることによって、サラリーマンの抜き差しならぬありようを示している。植木等さんは「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」と歌っていたが(笑)。

サラリーマンは会社の指示通りに動かねばならない。地方への転勤を命じられれば、それに従うしかないのだ。小津監督は、手っ取り早く正二の転勤で幕を引く(笑)。「ストーリーを重くみない」と発言した監督にとって、劇的な幕切れは意味をなさないのだろう。正二は都会の喧騒から離れた場所で今までの自分を見つめ直し、再生を誓う。その傍らには昌子がいた。

タグ : 小津安二郎

09:45  |  ジャック・ニコルソン  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2012.03/07(Wed)

煙突の見える場所

重い音楽が流れる中、オープニング画面に煙がもうもうと立ちこめる。カメラが引くと、3本の並んだ煙突が現れた。よく見ると、真ん中の一本だけ太い。カメラが煙突の横をすり抜けていく。次の瞬間、煙突は4本になっていた。3本に見えたのは、2本が重なっていたからだ。移動するカメラは、煙突を2本に、さらには1本に見せたりもする。煙突を様々な角度から捉えるカメラ。煙突の見え方に意味がありそうだ。本作の主題が込められた映像なのだろう。

わざわざご丁寧に、上原謙さんのナレーションが、煙突のこと、さらには登場人物が暮らす環境までをも解説してくれる。小津監督だったら、絶対やらない手法だ。上原さんは足袋問屋に勤める緒方隆吉、その妻の戦争未亡人弘子は田中絹代さんが演じている。夫婦の住む長屋の2階には下宿人がいる。税務署官吏の久保健三(芥川比呂志)と、街頭放送所の女アナウンサー東仙子(高峰秀子)。二人はふすま1枚隔てて暮らしている。

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田中さんのアップと居間に寝転ぶ上原さんを見て思った。このふたり、先日BSで放送された『愛染かつら』の二人じゃん☆ 結ばれた二人の成れの果てだったら面白いのにぃ。彼らは小津監督の『宗方姉妹』でも共演している♪

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長屋の朝はやかましい。祈祷所は太鼓を打ちならしてお経をあげ、ラジオ屋は大音量で音楽を流す。が、弘子は気にしていない。今だったら、大問題になるだろう。東京大空襲を経験した人には読経など、蚊の鳴くような声に聞こえたのかな?(笑)この「やかましさ」は後の伏線となっている。

長屋で慎ましく暮らす4人を中心に物語は展開していく。夫婦には子供がない。出来ないのではなく、金銭的な理由から作らないようにしているのだ。事情をしらない近所の人は「子供は授かりものだから」などと、言っている。

さて、2階のふたり。久保は仙子に恋心を抱いているが仙子の気持ちは久保にも観客にも明かされていない。1階夫婦と2階の住人は大家と店子という枠から出ることなく、平淡な関係にある。一つ屋根の下に暮らしてはいるが、家族的な感情は持っていないようだ。だが、ある事件をきっかけに、4人の関係は変化していく。

ある日、戦災で行方不明となっていた、弘子の前夫が後妻との間にできた赤ん坊を、夫婦の家に置いていってしまう。赤ん坊は1日中、泣きっぱなし。うるさいったらありゃしない。一躍、長屋の騒音チャンピオンに躍り出る。赤ん坊には、弘子の戸籍謄本が添えられていた。見ると、弘子の戸籍が、前夫の戸籍から削除されていない!これにあせったのは隆吉。警察に赤ん坊を届ければ、自分が重婚の罪に問われると思ったのだ。二枚目の上原さんの慌てぶりが笑いを誘う。しっかりしなさい!って喝を入れたくなった。

椎名麟三の原作は非常に難解なものらしいが、ここまでは、ユーモラスな描写が続き、それを感じさせない。だが、オープニングの音楽が不気味さをまとって再登場してからは映画の調が変わる。ハ長調からヘ短調へ・・・という感じかな。赤ちゃんは、長屋の住人を賦活させる存在か、それとも災いをもたらす存在なのか・・・。

この映画に登場する人物は一つの難題をつきつけられ、次第に心を許し合い、結束していく。最後、4本の煙突が1本になるショットがそれを伝える。混乱の時代に戸惑い、委縮した価値観を持つ人が多かっただろう。生きることに精いっぱいで余裕がなく、当然ながら視野は狭かったと思う。そんな世で、真実を見る勇気、理不尽なこと、偶発的なこと、不可解なことに蓋をせず、それらを承認したうえで、生きる道を探っていった人々の姿が本作には描かれている。泥んこの人間の成長記と私はみた。
09:48  |  ジャック・ニコルソン  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2010.05/30(Sun)

デニス・ホッパー死去

ジャック・ニコルソンの盟友デニス・ホッパー氏が29日、前立腺がんの合併症のため、ロサンゼルス近郊の自宅で亡くなりました。享年74。

2012_5_30

写真は今年3月26日、映画の都ハリウッドの殿堂入りを果たし、ハリウッドの目抜き通りで記念の星形プレートを披露する式典に出席したときの模様です。笑顔でファンに手を振るなどしました。転倒して額を負傷したというホッパーは「皆さんからすべてを学んだ。ハリウッドはわたしの家であり学校だ」とスピーチしました。式典にはジャック・ニコルソンら映画界の友人らも駆けつけました。

【デニス・ホッパー氏の略歴】(ジャック・ニコルソンの館より抜粋)

1936年5月17日、カンザス州ドッジ・シティ生まれ。本名はデニス・リー・ホッパー。
18歳の時、芸能界入り。理由なき反抗 (1955) とジャイアンツ (1956)に出演し、ジェームズ・ディーンを知る。彼の死後、長い間ホッパーはジェームズ・ディーンに対する脅迫観念を抱いて生きていた。1950年代から60年代にかけてはテレビ映画やB級映画に出演。この頃のホッパーはクレイジーで混乱しており、何種類ものドラッグを経験し、しばしば厄介事をおこしている。ホッパーは自身の完璧なる反体制的な態度によって常にチャンスを潰していた。そんな彼の転機となった作品が『イージー・ライダー』である。この映画はあたかも彼の自我を蘇らせるかどうかの緊急事態に辛うじて間に合った救急車の様なものだった。映画を通じ、ジャック・ニコルソンとホッパーは撮影以外の時でもつるむほど親交を深めるようになる。『勝利への旅立ち』(1986)で アカデミー賞助演男優賞ノミネートされる。『ウォーターワールド』 (1995)ではゴールデンラズベリー賞最低助演男優賞。

フィルモグラフィー
エレジー (2008)
ランド・オブ・ザ・デッド (2005)
ノックアラウンド・ガイズ (2002)
レオポルド・ブルームへの手紙 (2002)
ビートニク (1999)
スペース・トラッカー (1997) 主演
バスキア(1996)
ウォーターワールド (1995)
サーチ&デストロイ (1995)
スピード (1994)
逃げる天使 (1994) 監督・出演
トゥルー・ロマンス (1993)
レッドロック/裏切りの銃弾 (1992)
インディアン・ランナー (1991)
パリス・トラウト/静かなる狂気(1990)
ハートに火をつけて(1989) 監督・出演
ピックアップ・アーチスト (1987)
アメリカン・ウェイ (1986)
勝利への旅立ち(1986)
ブルーベルベット (1986)
悪魔のいけにえ2 (1986)
ランブルフィッシュ(1983)
アウト・オブ・ブルー(1980)監督・出演 日本未公開
地獄の黙示録 (1979)
アメリカの友人 (1977)
ラストムービー(1971)監督
イージー・ライダー (1969) 監督、ジャック・ニコルソン出演
白昼の幻想 (1967) ジャック・ニコルソン脚本
暴力脱獄 (1967)
OK牧場の決斗 (1957)
ジャイアンツ (1956)
理由なき反抗 (1955)

謹んでご冥福をお祈りいたします。

タグ : ジャック・ニコルソン デニス・ホッパー

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