HP「ジャック・ニコルソンの館」を立ち上げました。よかったら覗いてみてくださいネ♪
駅馬車
2007-09-28 Fri 18:25
ジョン・ウェインが若いですぅ。それもそのはず。1939年のアメリカ作品ですから〜。
監督は大巨匠、ジョン・フォード。ジョン・ウェインの出世作です。

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ビデオやDVDがなかった頃は、映画は映画館で観るか、○○洋画劇場や深夜放送で楽しむものでした。テレビの場合、字幕放送ではなくて吹き替え。おまけに、カットされたシーンが多くて、ストーリーに不自然なところがありました。私が初めて「駅馬車」を見たのは、もちろんテレビでした。

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アリゾナからニューメキシコへ向かう駅馬車に乗り合わせたのは、医者、賭博師、行商人、身重の若妻、売春婦、銀行家、そして脱獄犯のリンゴ・キッド(ジョン・ウェイン)ら。社会の縮図ともいえる人々を乗せた駅馬車が雄大な荒野を横切って行く・・・・

途中、アパッチ族に襲撃されます。ここのシーンがスリル満点。度肝を抜かれました。猛スピードで駅馬車とインディアンが並走して走る!全速力で走る馬から落ちるインディアン!馬から駅馬車の馬へ飛び移るインディアン!馬に乗ったまま、片手で銃に弾を装填する!これぞ、本物のアクション。生身の人間が繰り広げるアクションは素晴らしい。
*騎馬隊だの騎馬軍団だの騎兵隊といった、馬に人が乗って戦っている構図が好きで〜す。古今東西を問わず。

この作品の魅力は、ハデなアクションだけに留まりません。登場人物のひとりひとりを丁寧に描いた群像劇としても、超一級品だと私は思いました。ジョン・ウェインだけにスポットを当てず、皆が主役となっているのです。

社会的な階級は違えど困難に遭遇した時に団結する力。他への思いやり・・・酔いどれ医者も、お尋ね者も、身持ちをくずした賭博師も、娼婦も、皆々溢れるほどの人間性をもった愛すべき人たち。

そして、ラストは西部劇のお約束シーン。敵討ちです(笑)。わりとあっさりしていて、見せ場というわけではありません。西部劇=決闘となるのは、もう少し後の映画からかな?

西部劇は病み付きになりますよ。中でも、ジョン・フォードとジョン・ウェインの黄金コンビが一番好きです。「ジョン・ウェインのファンです」と言うのは勇気がいるのですが(笑)。また西部劇ブームが来ないかなぁ・・・・♪

私が映画を見始めた時、西部劇は衰退していました。ですので、傑作と呼ばれるものはリアルタイムで観ていません。マカロニ・ウエスタンの類は、かろうじて現役(?)で観たのですけどね。


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真珠の耳飾りの少女
2007-09-27 Thu 14:52
NHKの「衛生映画劇場」で観た『真珠の耳飾りの少女』の感想です。画家フェルメールとメイドの愛の物語。フェルメールをコリン・ファース、メイドのグリートをスカーレット・ヨハンソンが演じています。監督はピーター・ウェーバー。2004年 イギリス・ルクセンブルグ作品。

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タイトルはフェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」からだそうで・・・S・ヨハンソンの出演作は、ちらほら見ていますが、あまり印象に残っていないのですよねぇ。これは、単に私の記憶力の悪さに因るものであります(笑)。つい最近見た「マッチポイント」を除けば、「理想の女」ぐらいしか覚えていましぇん。(ヘレン・ハントとの対比で脳裏に残ったのでしょう。単独となると・・・・?)彼女の出演作を見る都度、いい女優さんだなぁと思うのですけどね。

しかし、今回のS・ヨハンソンは、強烈な印象を与えてくれました。それは眉!濃くなったり薄くなったりと変幻自在な眉毛!フェルメールの絵を見ると、描かれている少女の眉毛は薄い。
だからと言って、映画に登場する人物の眉を無くしてよいものでしょうか(笑)。ノーメイクな感じを出すために、あの眉毛だったのかしらん?でも、口紅はつけてるじゃない。いや、血行が良くて赤いのかな?白人女性は眉を描かないと、あんな風になるのかしら?などと、眉毛のことばかり考えていたら、ストーリーがわからなくなってしまいました。こりゃいかんと思い、最初から見直すことに・・・・笑

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そんなこんなで、仕切り直しです。
全篇を通して台詞が少なく、音楽と映像美が見る者の心を捉える作品です。グリートとフェルメールの愛はプラトニックなものです。しかし、とても官能的。視線がねぇ。目で殺す!・・・かな?目は口ほどに物を言うと申しますし。

ふたりの関係は絵の媒介により成り立っています。グリートはフェルメールの絵に魅せられ、一方のフェルメールは、絵の素材としてのグリートに惹かれた。フィルター越しの想いが愛に形を変えたのかな・・・どかか屈折してて怪しい愛。おまけに身分差を伴う不倫愛。タブーだらけ。禁断の愛ですよ。こういう愛って、超えてはいけない一線を超えてしまうと、地獄道へと一直線。そうなる前に関係を終わらせたのは、ある意味ハッピーエンドだったのではないかしら。
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さらば、ベルリン
2007-09-25 Tue 18:08
「さらば、ベルリン」を観に行きました。新聞の映画評に懐古典風を狙ったものなんて書いてあるんだもん。観たいじゃない!(笑)1940年題の『カサブランカ』『第三の男』といった名作をヒントに作られたのかな・・・?冒頭に映し出される、陥落後の廃墟と化したベルリンの街が痛々しいです。ヒトラーと並ぶ大悪人・スターリン本人の映像も出てきました。!

『オーシャンズ』シリーズのスティーブン・ソダーバーグ監督とジョージ・クルーニーのコンビが遊び心いっぱいに作っています。2006年アメリカ映画。

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欧州戦線の集結を受けて開かれたポツダム会談。アメリカ人記者ジェイク(ジョージ・クルーニー)は、取材のためにベルリンへやってきます。そして、かつての恋人レーナ(ケイト・ブランシェット)と再会し・・・・

『カサブランカ』と『第三の男』を足して2で割ったような映画です。恋仲だったふたりが再会するという設定は、カサブランカと同じ。舞台がナチの統治下にあった仏領「カサブランカ」と連合国が占拠する「ベルリン」という大きな違いがありますが。(ドイツの敗戦前と後ということで、状況的には相当な違いですよね。)元恋人を命がけで助けるのも、両作品に共通するところです。

カサブランカは、ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンの悲恋物語。ボギーのニヒルなダンディズムにシビれました〜。現代のミスター・ダンディと、どっちがよりダンディかな?エヘヘッ、やっぱりボギーの方が一枚も二枚も上手ではないでしょうか?阿久悠さんの詩に、ありましたね。ボギー〜、アンタの時代は良かった。男がピカピカのキザでいられた・・・

ラストシーンも同じでした。空港での別れ。後ろに待機する双発機。このように、限りなく似ている二つの作品ですけれど、決定的な違いがあります。それは『カサブランカ』は戦時中のプロパガンダ映画だということです。一方の「さらば、ベルリン」には、そういった政治思想は組み込まれていません。ジョージたちが、洒落っ気たっぷりに作ったスリリングな物語になっています。

映画のテイストとしては『第三の男』の方に近いかな。「さらば、ベルリン」はサスペンス映画の範疇に入るのかしら・・・・

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これ以下ネタばれありです。

この映画、ちょっと視点を変えれば、日本人にとって興味深い部分もあります。レーナの夫エミールは大戦中、ナチの研究機関の秘書でした。ここで研究されていたのは、原爆と迎撃不可能なロケットではないかと・・・・。「アメリカはナチから技術をソ連は領土を奪い取る」という台詞が耳に残っています。なぜ、アメリカは原爆の開発を急いだか?それはソ連への牽制のためでしょう。第2次世界大戦後の冷戦時代への突入を匂わせる内容です。

私のような懐古趣味を持つ映画ファンには、嬉しい映画です。大満足!たぶん、製作者は名画を作ろうなんて意識はなく、あくまでもパロディで作ったのでしょうね。採算がとれなくても、作り手側が楽しめる映画を作りたかったんだろうな(笑)。それを思うと万歳〜ってしたくなる映画です。
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狼たちの午後
2007-09-22 Sat 12:13
この写真、誰だと思います?そう、若き日のアル・パチーノです。「狼たちの午後」でのショット。

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実際にあった銀行強盗事件を基に製作された社会派ドラマ。犯人ソニーをアル・パチーノが熱演しています。監督はシドニー・ルメット。1975年のアメリカ作品。

アル・パチーノは今も大活躍していますね。最近は狂気に満ちた役が多いようですが・・・・「スケアクロウ」「狼たちの午後」「ゴッドファーザー」に出ていた頃のアル・パチーノは良い!この一言につきます。他に形容詞が出てこない。とにかく良かった。
                     
                      ☆ ☆ ☆

冒頭、ニューヨークの日常を映し出したモンタージュが流れます。続いて銀行へ入っていくソニーの姿。脇には箱に隠したライフルを抱えて。なぜ、ソニーは銀行を襲ったのか・・・・それは愛を証明するため。彼が愛した人の名はレオン。ソニーはゲイです。レオンは今で言うところの性同一障害者で、身も心も女性になりたいと思いつめていました。ソニーはレオンの性転換手術の費用を工面するために、銀行強盗に及んだのです。このレオンが実に切ない生き方をしています。自殺未遂を起こして精神病院へ送られたという経緯の持ち主。世間からは異常者扱いです。

ソニーとレオンの男同士の愛の描き方が秀逸です。映画の中で、直接的なふたりの絡みはありません。二人の会話は電話のみ。警察がソニーを投降させるため、レオンにソニーへの電話をかけさせたのです。映画の最大の見せ場は、この電話による二人の会話シーンではないでしょうか。ソニーとレオンの愛の形は、愛し合いながらも共存できない悲しいもの・・・だと見る側に十二分に伝わってきます。

原題は「dog day afternoon」真昼の午後。真夏の暑い日に起こった事件の顛末は・・・・人間の心の葛藤や叫び、欲求を伝えたかったんだ・・・とアル・パチーノは言います。

60年代、70年代の映画の中には、ベトナム戦争の呪縛を感じさせるものが多いですね。「狼たちの午後」の犯人たちも、ベトナムからの帰還兵だと語られています。当時のアメリカに蔓延していたであろう行き詰まり感を見事に抉り出した佳作だと思います。

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プロデューサーズ
2007-09-21 Fri 16:12
水野晴朗さんの名文句「いやぁ。映画って本当にいいもんですね」を思わず言いたくなるような楽しい作品です。

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1959年のニューヨーク。落ち目のプロデューサー・マックス(ネイサン・レイン)と会計士レオ(マシュー・プロデリック)の悪巧みから巻き起こる騒動の行方は・・・・ 20005年アメリカ作品
                    
                       ☆ ☆ ☆

ある日、マックスとレオは、ブロードウェイのショーは、ヒットするよりもコケた方が儲かる!と思いつきます。(粉飾決算するってことです)そこで、あらゆる人種、主義、宗教を敵にまわすような破滅的大失敗作の製作に乗り出します。やっきになって史上最悪の台本を捜し、見つけたのが「春の日のヒトラー」ヒトラーへのラブレターですよ。これを書いたのはナチ心棒者のフランツ(ウィル・フェレル)。彼の登場で、私のハートに火がつきました〜♪ ヘルメットに注目して下さい。これってナチの親衛隊か突撃隊のヘルメットじゃないかしら?笑ったなぁ。大笑いです!

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この映画のストーリーは知らずに見ていたの。だからヒトラーのシンパ登場にあら〜っ。おまけに演じているのがウィル・フェレル。もう最高!狂喜乱舞しました。ほんと最高!!どうして、そんなに嬉しかったかというと、今「ヒトラー神話の復活」という本を読んでまして、私の頭の中に、ヒトラーがいる(??)のですね。そのヒトラーを散々茶化しているのが可笑しくて・・・・笑いのストライクゾーン、ど真ん中に直球を投げ込まれた感じです。この男、飼っている伝書鳩に「アドルフ」と名付け、ハーケンクロイツの腕章をしてる(笑)

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「春の日のヒトラー」の上演権を手に入れたマックスたち。次に史上最悪の演出家を探します。白羽の矢が立ったのはゲイの演出家・ロジャー(ゲイリー・ビーチ)。もうメチャクチャです。同性愛者はナチの迫害対象でした。なのに、ゲイがヒトラーを演じる妙が愉快爽快。

徹底的にナンセンスで、とことんヒトラーを笑いものにする。アメリカらしいなぁ。ここまでアホらしいと、なんか深いメッセージが込められているのかしら?とすら思える(笑)。

ところが、最後の舞台シーンで、おバカ映画から格調高い映画へと一転します。豪華絢爛!本場ハリウッドの香りムンムンのステージに圧倒されました。これがアメリカ映画の真骨頂なのでしょう。完成度が抜群に高い。

「プロデューサーズ」は、過去に映画やミュージカル作品として、人気を博したそうです。特に2001年のミュージカル作品は大ヒットし、トニー賞の12部門を受賞したのですって。ドタバタコメディ的要素をたっぷり含んだミュージカル映画です。劇場で観たかったな。

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ミス・ポター
2007-09-19 Wed 17:38
本日「ミス・ポター」を観ました♪平日の昼間ということもあってか、お客の入りは・・・・トホホ状態(笑)。その分、落ち着いて鑑賞することが出来ました。

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111カ国で1億部のベストセラー!100年を超えて世界で一番愛されているうさぎ「ピーターラビット」その誕生に秘められた感動の物語(パンフレットより)だそうです。

私、恥ずかしながら、根っから無骨女でして(汗)、「ピーターラビット」の作者について、まったく知りませんでした。もっと言えば、誰が書いたのかしら?と考えたことさえもありませんでした。もちろん「ピーターラビット」は知っていましたよ〜。うさぎです!

主演がレニー・ゼルウィガー。たぶん、面白い映画なんだろうなぁと期待して観ました。映画のトーンが褐色で、落ち着いた風合いです。ハデさはないものの、感性豊かな作品といったところ・・・でしょうか。見せ場満載の映画も楽しいですけど、たまには、こういった類も、悪くないですね。

ただ、女性の自立を描いた映画うんぬん・・・というテーマ性は感じられませんでした。あまり御託を並べずに、素直(?)に「ピーターラビット」の世界に浸るのがよろしいかと・・・

映画に使われている小道具も可愛いものばかり。アンティークです。(100年前なのだから当たり前ですが)あとね、本の中の動物が動いたり、うさぎが巨大化したりと、ファンタスティックな描写もチラホラ。大々的なCGは辟易しますけど、さりげなく使っているので嬉しいです。女心を取り戻し(?)最後まで楽しめました。エンドロールで映し出される動物の絵の数々まで。
犬好きな私、犬は犬は?・・・と待てど、なかなか出てこない。やっと、犬らしき絵が出てきた!でも、う〜ん、イマイチ可愛くない(涙)。オオカミやタヌキ、キツネは可愛いのにぃ。ちょっと不満の残るラストでした(笑)。

10月には「グッド・シェパード」。そして11月には「ボーン・アルティメイタム」が公開される!すっごく、楽しみにしています。特に「ボーン・アルティメイタム」。アクション映画はあまり観ない(西部劇を除く・・・笑)のですが、ボーン・シリーズは大好き♪

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マッチ・ポイント
2007-09-17 Mon 12:09
WOWOWのウディ・アレン特集の最後を飾る作品として放送された「マッチ・ポイント」。と言うよりも、「マッチ・ポイント」を視聴させるために、特集を組んだのでしょう(笑)。

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アイルランド人のクリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)は上流社会で出世を目論む野心家。
会員制のテニスクラブのコーチの仕事を得たクリスは、資産家の御曹司トム(マシュー・グード)の知己を得、彼の妹に接近する。そんなクリスの前に現れたトムの婚約者ノラ(スカーレット・ヨハンソン)。ノラの官能的な魅力に溺れたクリスは・・・・
ウディ・アレン監督・脚本。2005年 アメリカ・イギリス・ルクセンブルグ作品。


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ウディ・アレン作品は初期の頃から、わりと観ている方だと思います。ボギー!俺も男だ(1972年)は、恐ろしい事に(?)映画館で観た記憶があります・・・・笑。しかし、ウディ・アレン作品の全てを観たわけではありません。あくまでも、私が観た限りの作品を前提として言わせていただくならば、ラストを除くと本作の中に、ウディ・アレンらしさは微塵も感じませんでした。

・・・らしさとは

ニューヨークの雑踏の中、登場人物の機智に富んだ会話がテンポよく飛び交い、ウディを投影した主人公が次々と、観客にメッセージを投げかける。そして、なによりも、監督の知的さが存分に盛り込まれた、上質な喜劇。というところかな・・・

ところが、「マッチ・ポイント」の登場人物は口数が少なくて静か。ちょっと物足りないなぁと思っていたら、途中からS・ヨハンソン演じるノラが壊れてきた。迫真の演技でしたね。体当たりで汚れ役に望んだというところでしょうか。これからも、ますますの発展が期待できる女優さんですね。

こんな感想を持ちながら見ていたら、ラストがぁ〜!!「太陽がいっぱい」のような結末を予測してました。そうなることが、世の道理だから。さもなくば、社会秩序が乱れるから。私たちは善き人が幸福になり、悪き人は不幸になる。と教えられてきました。

しかし、実際のところ、どうなのでしょうか?!人間、「何をやっても上手く行くヤツ」と「何をやってもダメなヤツ」の2種類に大別できるような気がします。運のいい人と悪い人ということかしら・・・・。世の中は不条理なことが多いのです。(ようやく、そのことに気づき始めた私です)ラストを見て、「まさにウディ・アレン作品だ」と大いに感じ入りました。この映画は、とてもウディ・アレンらしい作品。監督の底力を見せ付けられました。

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マンハッタン殺人ミステリー
2007-09-15 Sat 20:28
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WOWOWのウディ・アレン特集を見ました。「世界中がアイ・ラヴ・ユー」 「ブロードウェイと銃弾」 「重罪と軽罪」 「メリンダとメリンダ」「マンハッタン殺人ミステリー」の計5本。

どれが一番面白かったか?と言うと・・・・・「マンハッタン殺人ミステリー」です。なぜって、ウディ・アレン監督らしい軽快なコメディ作品だから。それに、ダイアン・キートンとのコンビを復活させているし!!

有名な話ですが、ウディ・アレンという方、ああ見えてプレイボーイだそうです(笑)。共演した女優さんと、イイ仲になっちゃうのですね♪というよりか、好みの女優さんを自分の映画で使ってるのでしょうけど・・・・

昔はダイアン・キートンとパートナーを組んでいました。その後、ミア・ファローに気持ちが移ったようですが、その仲もご破算となって、再びダイアンとコンビを組んだのが「マンハッタン殺人ミステリー」。ただし、私生活でのコンビ復活とまでは・・・いかなかったようです。*「重罪と軽罪」は、しっかり(?)ミア・ファローが出演しています。最近はスカーレット・ヨハンソンがお気に入りみたいですね。映画だけのお付き合い?

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さてさて、「マンハッタン殺人ミステリー」の感想です。キャロル(D・キートン)とラリー(W・アレン)は、少々倦怠期気味の中年夫婦。そんな夫婦の隣に住む、初老夫人が急死した事に端を発した珍騒動を軽快なタッチで描いたコメディです。笑えますよー。どうして、そんな騒動になったかと申しますと、キャロルが、夫人は旦那に殺されたのではないかと妄想し始めたからなんですねー。それを嗜めるラリーに言ったセリフ。「こんなに楽しい事が空から降ってきたのよう〜♪」・・・・・ですって。その気持ち分かるわ〜。私も、近辺で怪しい事件が起こったら、大騒ぎしますもん(笑)。

最初はキャロルの妄想を相手にしなかったラリーですが、とある事をきっかけに仲良くふたり揃って、ミステリーを解く羽目に・・・笑

ダイアンとウディの掛け合いが最高にイケてます。息がぴったりで、台本なしのアドリブではないかと思わせるほど、自然な演技です。ほんと、楽しそうで・・・・ガキっちょが探偵ごっこをしているみたい。そして、このおふたりさん。恐い目に遭うのも一緒。エレベーターに閉じ込められるシーンの可笑しさと言ったら・・・・アハハ。動揺して慌てふためくラリーの様子は一見の価値ありです。

そうそう、ウディ・アレン映画の名物(?)と言えば、シニカルな政治ギャグ。今回も言ってましたねぇ。「ワーグナーを聞くと東欧侵略を始めたくなる」・・・大笑。よく、ナチを皮肉ってますが、この映画は東欧侵略ネタでした(笑)。「重罪と軽罪」ではムッソリーニをコケにしてました。ファシズムがお嫌いなようで・・・

あと、「ブロードウェイと銃弾」も結構、面白かったですよ。あの結末には唖然としました。つくづく、ウディ・アレンは天才だと再認識した次第です。明日は「マッチ・ポイント」が放送されます。どうなんだろ?W・アレンはニューヨークを舞台にして「なんぼのもの」。ロンドンが舞台かぁ〜。

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プラダを着た悪魔
2007-09-14 Fri 22:48
メリル・ストリープが、ファッション誌「ランナウェイ」のカリスマ編集長(ミランダ)を演じています。「プラダを着た悪魔」というタイトルが可笑しい。はたして彼女は悪魔なのか?! それとも悪魔っぽい天使なのか?!
(天使という表現を使うには、少々、お年を召しています・・・汗) 2006年、アメリカ作品。

ストーリーの詳細はこちら

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初めてメリル・ストリープという女優さんを見たのは「ディア・ハンター」でした。余談になりますけど、あれは反戦映画の大傑作ですね。未だ「ディア・ハンター」を超えるものは、出てきていないように思われます。

その後のメリルの活躍は誰もが知るところ。皆から尊敬を集める大女優になりましたね。「ソフィーの選択」「恋におちて」「マディソン郡の橋」・・・・映画館まで足を運びました。photo_gal07_02.jpg

ミランダに、こき使われるアシスタントのアンドレ。可愛いですね〜♪「プリティ・プリンセス」「ブロークバック・マウンテン」のアン・ハサウェイが演じています。アンドレの夢はジャーナリストになること。ファッション業界には興味なし!そんな彼女が就いた仕事は、何の因果か、ミランダのアシスタント。悪魔のようなミランダから突きつけられる理不尽なリクエストの数々に必死で応えようとするアンドレが健気です。頑張れ!アンドレ〜

そうするうちに・・・・

相撲用語に「化ける」というのがあります。急激に成長することを指す言葉です。アンドレは見事に化けて、仕事もオシャレの面でも、メキメキと頭角を現してきます。

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洗練されるにつれ、だんだん濃くなるアンドレの化粧に注目で〜す。女は化粧をすることで、戦闘モードに入る!のかもしれません。ちなみに、私は紫外線防止のために化粧しています。戦闘目的ではありません。素顔で外に出るのは抵抗があります。ゴミを出しに行くのも化粧をしてから(笑)。

*化粧を落としたミランダのお顔・・・・えっ!あなたメリル・ストリープなの?!
追記 ミランダは悪魔のような天使のような悪魔のような・・・・でした(笑)。

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カポーティ
2007-09-12 Wed 17:03
トルーマン・カポーティの名を知らなくても、「ティファニーで朝食を」の原作者だと聞けば、あ〜、あの映画のねぇ〜♪・・・と思いますよね。あんなオシャレな物語を書いたカポティとは、いったい、どんな人だったのかしら?と本作をご覧になった方も多いでしょう。私も、そんなひとりです。「ティファニーで朝食を」は、大好きな映画のひとつ。健忘症ぎみの私でも、この映画のことでしたら、細部までハッキリと覚えていますよ(笑)。

さてさて「カポーティ」。ズバリ!タイトル通り!カポーティの自伝的映画。彼がノンフィクション小説、「冷血」を完成させるまでの過程を描いた作品です。「冷血」は文学的要素が認められ、作家としてのカポティの地位を高めた小説だそうです。フィリップ・シーモア・ホフマンは、本作でアカデミー賞の主演男優賞に輝きました。監督はベネット・ミラー。2005年製作のアメリカ作品。

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ホフマンのオスカー受賞は「獲るべくして獲ったのだ」と大いに納得。実際のカポーティがどんな人であったのか知りませんが、おそらく、ホフマンは彼を完コピしたのでしょう。女性のような舌足らずの高い声。自分の言葉に酔っているような口調。本人はゲイだということを公表していたとのこと。仕草を見れば一目瞭然です。

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「冷血」はカンザスで起こった一家4人惨殺事件を題材とした小説です。映画の中に、カポーティの取材対象として殺人犯・ペリーが登場します。ペリーの話を聞き、そして、自分の生い立ちを話すうちに、ふたりの間に芽生える連帯感。利用するため、言葉巧みに近づいたのに、いつしかペリーへの愛が芽生えてしまう。異種の感情に苦悶するカポーティ。このあたりの表現が凄〜い!のです。気持ちの高ぶりとともに、顔が見る見る赤くなって、額に深いしわが浮かび上がってくる。ホフマンの迫真の演技。映画の中の世界に否応なしに、引きずり込まれます。

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カポーティのような人間は、私の周りには存在しませんでした。理解の範疇を超えています。なんて、イヤな奴なんだろう。独りよがりで、傲慢で、自惚れやで、屈折してて、嘘つきで・・・・成功を鼻にかけるような振る舞いが目に余る。本来ならば、社会からはじき出される部類の人間じゃないかと思うと、本気で腹が立ちました。それほど、ホフマンの演技が凄まじかったのです!自分も登場人物のひとりになったような錯覚に陥りました(笑)。

カポーティのペリーへの想いは、利用してやろうとする気持ちが51%。愛情が49%だったような気がします。とても深い作品です。

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