HP「ジャック・ニコルソンの館」を立ち上げました。よかったら覗いてみてくださいネ♪
インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国
2008-06-21 Sat 15:46
indianajones.jpg
監督 : スティーブン・スピルバーグ
原案・製作総指揮 : ジョージ・ルーカス
原題: INDIANA JONES AND THE KINGDOM OF THE CRYSTAL SKULL
上映時間: 124分
2008年 アメリカ映画
出演 : ハリソン・フォード 、 シャイア・ラブーフ 、 ケイト・ブランシェット 、 カレン・アレン 、 ジョン・ハート 、 レイ・ウィンストン

公開されたら「やっぱ、観るよね〜」というノリで出かける。シリーズ一作目の『レイダース 失われたアーク』を劇場で観たときは、滑らかでスピーディなアクションと熱狂的なスリルに度肝を抜かれたが、その後、シリーズの後継作品が数多く作られ、仕掛けに目が慣れたせいだろうか、以前のような興奮は覚えない。感想としては「楽しかった」としか書きようがないかな(笑)。ハリソン・フォードがオーラを発し、インディ・ジョーンズ然たる演技を見せてくれたことは喜ばしい。ガッツだぜっ!はなはだ簡単ではありますが終わり。
別窓 | 映画 |
真夜中のカーボーイ
2008-06-12 Thu 22:03
midnightcowboy.jpg
原題:MIDNIGHT COWBOY
監督: ジョン・シュレシンジャー
原作: ジェームズ・レオ・ハーリヒー
脚本: ウォルド・ソルト
撮影: アダム・ホレンダー
メイクアップ: ディック・スミス
音楽: ジョン・バリー
上映時間 113分
1969年 アメリカ映画
出演: ジョン・ヴォイト、ダスティン・ホフマン、シルヴィア・マイルズ、ジョン・マッギーヴァー、ブレンダ・ヴァッカロ


「いやあ、映画って本当にいいもんですね」のセリフで親しまれた水野晴郎さんが亡くなりました。『真夜中のカーボーイ』という邦題は水野さんによるもの。カウボーイではなく、カーボーイにしたことが不思議です。どうしてでしょうね?

ジョン・ヴォイトの初々しい事!今や、どぎつい悪役で強烈な印象を残す俳優さんですが、若い頃はとっても可愛かったのです。本作の2年前、『墓石と決闘』がデビュー作。あのアンジェリーナ・ジョリーは彼の娘です。

テーマ曲「うわさの男」が流れる中、軽やかな足取りのジョー・バック(ジョン・ヴォイト)をカメラは追います。テキサスの陽射しを眩しそうに手でさえぎり、スーツケースを手に希望を胸に、向かうはニューヨーク。ジゴロの生活を夢みての旅立ちでした。性的なパワーを無邪気に信じ込んでいるジョーが可笑しいです。

しかし大都会ニューヨークは、かつてのように、アメリカンドリームを実現するための街ではありませんでした。過酷な現実に直面し、ジョーの顔からは輝きが消えます。お金が底をつきホテルを追い出されたジョーに手を差し伸べたのは、肺病で足が不自由なネズ公ことラッツォというコソ泥。親切心というよりも、一人では生きていけない弱者の選択でしょうね。社会から疎外されたふたりが肩を寄せ合って、貧しさと寒さに震える姿が哀れ。魂がちぎれてしまいそう。

ニューヨークの華やかさの裏にある腐敗した生活。全編に影を落とす同性愛、売春、貧困といったアメリカの病巣。『踊る大紐育』のような、活気溢れる明るいニューヨークばかりがニューヨークじゃない。『ティファニーで朝食を』ではティファニーのウィンドーの前でパンをかじるオードリーがいました。本作にも出てくるティファニーの前では人が倒れています。その横を知らんふりして通り過ぎて行く人々。夢見る時代の終わりを象徴するシーンです。

と、かなり暗い作品です(汗)。ただ、友情物語と捉えるならば、救いがありそうですね。寒々とした生活から抜けすため、暖かなマイアミへと向かうバスの旅・・・・それがラッツォの望みでした。カウボーイハット、シャツ、ブーツを捨てることが過去との決別を意味します。衰弱したラッツォに、ヤシの木がプリントされたアロハシャツを着せてやったジョーの想い・・・・もう、汚いドブ鼠じゃないよって。力なく微笑むラッツォは親友の横で息をひきとります。最期だけは孤独でなかったと思いたい・・です。アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚色賞を獲得した、時代を映し出した秀作。アメリカ文明への強烈な批判が痛い作品です。

水野晴郎さんのご冥福をお祈りします。
別窓 | アメリカン・ニューシネマ | コメント:8 | トラックバック:1 |
ザ・マジックアワー
2008-06-10 Tue 09:37
magichour.jpg
監督:三谷幸喜
脚本:三谷幸喜
音楽:荻野清子
撮影:山本英夫
編集 :上野聡一
出演:佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、綾瀬はるか、西田敏行、戸田恵子、寺島進、小日向文世、伊吹吾郎、浅野和之
2008年 日本


この映画、観る予定はなかったのですけれど、日テレ『ガキの使いやあらへんで』に出演した三谷監督の宣伝魂に心を打たれ観に行きました。なんと、練りわさびのチューブを鼻につっこんだのですよ。ブチューって!もうびっくり!!ちょっと汚かったですが、その心意気を美しいと感じました。今まで三谷映画は観たことがありません。テレビドラマは『古畑任三郎』と『総理と呼ばないで』のみ。ただ、三谷幸喜さんのことは大好きで、朝日新聞に連載中の『三谷幸喜のありふれた生活』を愛読しています。先週末TV放送された『有頂天ホテル』が初めての三谷映画となりました。そして日を空けず本作を観ることに。

三谷さんは映画が大好きな人なのですね〜。主題だのカメラワークだの構成といった御託を並べず、純真無垢な気持ちで映画を愛しているのだと思います。『有頂天ホテル』は『グランド・ホテル』へのオマージュ溢れる映画でしたし、本作には「シカゴ」「ビリー・バスゲイト」「ムーラン・ルージュ」「スティング」「カサブランカ」「ゴッドファーザー」「アンタッチャブル」など、超有名作のテイストが練りこまれていたような気がします。詳しい人が見れば、もっともっと、名作のパロディに気づくでしょうね。あとね、意外な人の唐突な登場がありました。カメさんこと市川亀治郎が・・・なんで?

magichour4.jpg

売れない三流役者とマネージャー、クラブの支配人と従業員、町を牛耳るボスとその愛人に手下、敵対する若手のボス、ホテルの女主人、警察署長が入り乱れて、てんやわんやの大騒ぎ。軽快でコミカルな雰囲気が映画を満たしています。中でも劇場の空気が弾けて笑いが起こったのは、西田敏行演じるギャングのボスと三流役者(佐藤浩市)の初対面シーン。トンチンカンなやり取りが生み出す可笑しさ、「知らぬが仏」とはよく言ったもの・・・・はったりとケレンに満ちた、出たこと勝負の芝居が繰り広げる狂騒。思わず、無防備な大声で笑ってしまいました。人生、おめでたく、能天気で生きれば活路が開けると信じたい・・・笑。

三谷脚本の味を読み取った俳優たちの名演もさることながら、この映画のもうひとつの主役と言えそうなのが豪華なセットです。美術や衣装がとても重視されています。架空の街「守加護」のメインストリート、石原裕次郎が出てきそうな波止場、高級クラブ、レトロなファッションが映画の香りを豊かにしています。とぼけたユーモアとメランコリーが絶妙に調合された柔らかな映画でした。
別窓 | 映画 | コメント:14 | トラックバック:3 |
第十七捕虜収容所
2008-06-07 Sat 12:02
stalag17.jpg
題:STALAG 17
監督: ビリー・ワイルダー
原作: ドナルド・ビーヴァン 、エドマンド・トルチンスキー、
脚本: ビリー・ワイルダー、エドウィン・ブラム
撮影: アーネスト・ラズロ
特殊効果: ゴードン・ジェニングス
音楽: フランツ・ワックスマン
1953年 アメリカ映画
出演: ウィリアム・ホールデン 、 ドン・テイラー 、オットー・プレミンジャー 、ロバート・ストラウス、ハーヴェイ・レンベック 、ネヴィル・ブランド、ピーター・グレイヴス


「戦争捕虜を扱った映画がないのが気に食わない」・・・・映画の冒頭でナレーションが入ります。ということは、これが捕虜を扱った映画第一号ということかしら。 捕虜収容所を扱った映画で真っ先に思い浮かべるは『大脱走』、次に『戦場にかける橋』かなぁ。そうそう、『勝利への脱出』というのもありました。最近だと、『ジャスティス』とか・・・・。本作はこれら捕虜収容所映画の草分けと言えそうですね。

戦争の末期、ドナウ川の近くにあるドイツの捕虜収容所。ここにはロシア人、ポーランド人、チェコ人など4万人もの捕虜が収容されています。その中のひとつ、アメリカ空軍関係者の軍曹ばかり630人が集められた施設が舞台です。ある夜、二人の捕虜が脱走を図りますが、ドイツ側は事前に計画を知っていたかのような反応を見せ、脱走兵を射殺します。「おかしい。これは宿舎の中にスパイがいるからに違いない」ということで犯人探しが始まるのです。閉ざされた空間で繰り広げられる心理戦から目が離せません。

この映画の面白さは、息詰まるサスペンスドラマの中に喜劇的な部分を混ぜて、深刻さを回避しているプロットにあるのでしょうね。捕虜収容所にあって、場違いな陽気さを発揮しているロバート・ストラウスとハーヴェイ・レンベック のコンビが楽しい。かたや収容所長のオットー・プレミンジャーと見回りのシグ・ルーマンは笑顔の裏に狡猾な本心を隠し持つ悪人。『大脱走』と比べると、ドイツ人を徹底的に悪く描いています。しかしそれが、遊び心に満ちたアイロニーの世界を作り出し、妙に可笑しくもあります。 ビリー・ワイルダー さんらしい演出ですね。

舞台劇を映画化したものだそうです。だからでしょうか、派手なアクションシーン、大掛かりな仕掛けなどはありませんが、舞台の魅力を写し取った、たぐいまれな人間ドラマを味わえます。この映画でウィリアム・ホールデンがアカデミー賞の主演男優賞に輝いています。素晴らしい演技であったとは思いますが、スティーブ・マックイーンで見たかった(マックイーンが10年早く世に出ていたらなぁ)。ふと、そんなことが頭をよぎりました。
別窓 | 懐かしの戦争映画 | コメント:6 | トラックバック:3 |
朝が苦手なワンコ
2008-06-05 Thu 12:55


リリーさんとピーコさんの朝は、のんびりです。平均起床時刻は朝9時ぐらい。お腹がすくので、しかたなく起きるようです。リリーさん、ピーさんを敷布団にして・・・・

「ピーちゃ〜ん、リリちゃ〜ん、起きなさい」と声をかけてもこのとおり。リリーは目に力を入れて一生懸命、開けようと頑張ってるのだけど・・・・。起きようという気合と、もうちょっと寝ていたいという怠惰な心の葛藤です。この善と悪のせめぎあいから、リリーの一日は始まります。

どうにか起きた後は、「オチッコ、チビりそう」って、ヨタヨタしながら、ペットシーツに用を足しに行きます。ほどなく食事。食後は「大なる用」を足すため、再びペットシーツに。この間、ピーコは動ずることなく食事を済ませ、大地に糞尿をすべく、外へと向かうのであります。
別窓 | | コメント:6 | トラックバック:1 |
ヒンデンブルグ
2008-06-02 Mon 17:25
Hindenburg Disaster
監督: ロバート・ワイズ
原作: マイケル・M・ムーニー
脚本: ネルソン・ギディング
撮影: ロバート・サーティース
SFX:アルバート・ウィトロック、クリフォード・スタイン
音楽: デヴィッド・シャイア
原題:THE HINDENBURG
上映時間 115分 1975年 アメリカ映画
出演: ジョージ・C・スコット、アン・バンクロフト、ウィリアム・アザートン 、ロイ・シネス 、ギグ・ヤング、バージェス・メレディス


主演がジョージ・C・スコット。「博士の異常な愛情」と「パットン大戦車軍団」での突き抜けた演技が忘れられません(笑)。この映画でも、あのキャラを期待したのですが・・・・予想に反し、思慮分別のあるドイツ空軍のフランツ・リッター大佐を静かに演じています。飛行船ヒンデンブルグ号の爆発炎上事故を、異色なアプローチで描いたサスペンス・パニック映画です。

映画の冒頭、気球に始まった飛行船の歴史の説明があります。150年前(30年前の映画ですから今から180年前ですね)モンゴルフィエ兄弟が、気球操縦に初めて成功しました。その後、飛行船は球形から葉巻型へと形を進化させます。硬式飛行船を開発したのは、ドイツの退役将校で変人伯爵のツェッペリン。彼は120メートルの飛行船をエンジン2基で30キロ飛行するという偉業を成し遂げます。ほどなく、ツェッペリン社は初の航空旅行便を開設。1924年にアメリカ海軍用の飛行船を建造するなど、次々と実績を残し、ついには船体がフットボール競技場の3倍もの巨大飛行船を完成させます。骨組みのジュラルミンは延長16キロ、15階のビル分です。まさに大空を征服する人類の夢の結集。しかし、ヒンデンブルグにはもう一つの顔がありました。ナチの世界的シンボルとして、尾翼のハーケンクロイツがドイツ第三帝国の力を誇示しながら、世界の空を飛んでいました。

映画としての面白さはもちろんのこと、飛行船のしくみもわかり、興味深く見ることが出来ました。爆発を引き起こす船内の火災には、細心の注意を払っていたようです。ライターの持ち込みは禁止。金属の摩擦による発火を恐れ、ステッキにはテープを張るという徹底ぶりです。乗客は飛行船に乗り込む際、体重を申告しています。水素ガスで浮かぶ物体ですから、重量に制限があったのでしょう。驚くことに、飛行船の外を覆っているのは薄い布!飛行中、一部が破れるアクシデントが起こり、乗務員が船外に出て修理するシーンがあります。水素船ということは巨大な風船の中にいるのと同じ事。破裂しそうで恐いですね。ただ、飛行機のように座席に縛りつけられることなく自由に歩きまわれ、寝室にはベッドが装備されているなど、豪華客船のような船内ライフは大きな魅力です♪

映画はヒンデンブルグ号に時限爆弾が仕掛けられたというウワサを受け、ジョージ・C・スコットが船内の怪しい人物と爆弾の有無を探るというもの。ようやく爆弾を見つけ、処理しようとした時、爆発してしまう最悪なエンディング・・・あらま。実際にあったヒンデンブルグ号の爆発事故を映画化したのですから、この結末は致し方ないですね。上空150メートルで突然爆発した機体が煙と炎に包まれ地上に落ちていく様子のラジオ実況放送(事故当時のもの)で映画は幕を閉じます。大惨事の犠牲者は乗客13名、乗組員22名、地上の米国水兵1名。生存者は62名でした。惨状の原因として、構造の欠陥、空電、聖エルモの火、レジスタンスによる破壊工作などがあげられていますが、いずれにも確証はありません。ヒトラーは神の業、天災だとしたそうです。
別窓 | 懐かしの映画 | コメント:10 | トラックバック:0 |
| 嗤う生活 |