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2010.03/08(Mon)

ハート・ロッカー

アカデミー賞の中継を観た。注目の作品賞と監督賞は『ハート・ロッカー』が受賞。当然の結果だ。リアリズムに徹している点では『U・ボート』(1981)、サスペンス的面白さでは『ジャガーノート』(1974)を思い起こす。ずばり、この映画の醍醐味はとぎれることなく続く緊迫感であろう。一寸の隙もないパーフェクトな作品だと思う。各シーンに無駄がない。説明的なセリフや、これみよがしの反戦思想、観客の涙を強制するセンチメンタルなシーンは排除されている。戦地の緊迫を伝えるのは兵士の額に流れる汗、顔にたかったハエを気にとめる余裕はない。顔のクローズアップで兵士の心理状態を深く掘り下げる巧みな描写だ。傍観者のつもりが、私もいつしか地獄を見ていた。これほど強烈なインパクトをもつ映画にはめったにお目にかかれない。マイベスト映画に追加。

hurt.jpg

舞台は2004年のイラク。起爆装置を乗せた遠隔ロボットが現代の戦争であることを観客に再認識させる。市街地では日常の仕事のように爆弾処理が行われている。終わった戦争の後始末なのか・・・・。その時、ひとりのアラブ人の携帯電話が爆発の誘因となり悲劇が起こった。イラク戦争は終わっていないのだ。

評価の定まっていない戦争を映画化するの非常に難しい思う。その点、第二次世界大戦は描きやすい。戦争においては勝者が正義なのだから、ドイツを筆頭とする枢軸国を連合国がやっつける様子を見せれば映画になる。ノルマンディ海岸や硫黄島に上陸しようとするアメリカ兵を、陸から狙うドイツ兵や日本兵がいて、悲惨な映像を見せた後、アメリカが逆襲するというパターンの焼き直しが目立つ。ベトナム戦争映画は戦場の狂気を見せれば評価が得られた。アメリカはベトナムに勝てなかった。勝てなかった戦争はアメリカ人から見れば悪い戦争である。そして厭戦気分から映画が生まれた。

イラク戦争はどうだろう?あれは何だったのだろう?何があったのか、今はどうなっているのかを知ることから始めなければならない。本作は爆発物処理班の仕事を通じて、イラクの今を私たちに教えてくれた。敵の姿が見えない戦争、すれ違った人が敵かもしれない不気味さが恐怖を煽る。過去の戦争映画の重要なモチーフだった人間ドラマを割愛し、爆発物処理のスペシャリストの仕事ぶりに的を絞ることにより、芯のある作品に仕上がったのではなかろうか。演じるのは無名に近い役者。ありふれた人間ドラマなどにはしないという監督の意図がうかがえる。地獄のるつぼに投げ込まれた人間には、その中で生きていることがドラマなのだから余分な演出は無用。張りつめた緊張の糸は最後まで解きほぐされなかった。秀作。

キャスリン・ビグロー監督がアカデミー賞史上初の女性監督による監督賞を受賞した。プレゼンターはバーブラ・ストライサンド。彼女はどう思ったのだろう・・・。
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タグ : 映画感想

18:00  |  映画  |  TB(3)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

2010.03/03(Wed)

インビクタス/負けざる者たち  

【ストーリー】
南アの大統領となったマンデラが、ラグビーの試合を通して人種間の和解を図る、感動ドラマ。1994年、南アフリカ共和国初の黒人大統領に就任したネルソン・マンデラだが、新生国家の船出には多くの問題があった。ある日、ラグビー南ア代表の試合を観戦したマンデラの頭の中で何かが閃いた。南アではラグビーは白人が愛好するスポーツで、黒人にとってはアパルトヘイトの象徴。しかし、1年後に南アで開催されるラグビーのワールドカップで南アのチームが勝てば、それが人種間の和解につながるかもしれない…と。

『チェンジリング』と『グラン・トリノ』、ともに高い評価を受けたクリント・イーストウッド。新作の舞台は、初の黒人大統領が誕生したばかりの南アフリカ。少し前まで「アパルトヘイト」と呼ばれる人種隔離政策を行い、白人が多数の黒人を支配していた国。しかしマンデラは、「黒人が白人に仕返しをするのではなく、共に新しい国家を造ろう」と訴える。そして白人たちが愛していたものを取り上げるのは逆効果と考え、ほとんどが白人というラグビーチームを応援する。すでに歴史上の偉人と言ってもいいマンデラには、正に適役のモーガン・フリーマン。そしてチームの主将には『インフォーマント!』のマット・デイモン。
作品資料より

001.jpg


公開されて直ぐに観に行きました。ということはかなり前(汗)。私の記憶力が悪いのと、作品自体にインパクトがないこと、その両方で細かい部分まで覚えておりません。ということで、作品資料をそっくりそのまま、載せました。お許しあれ。

存命中の偉人を映画化するのですから、美化されるのはしょうがありませんね。マンデラがどれほどの人物か知りませんが、キャラを作り過ぎるとしらけます。ただ、ラストの試合シーンは、スローモーションで動きを追い、観客の心に感動を呼ぶ演出がなされていました。



タグ : 映画感想

14:15  |  ジャック・ニコルソン  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑
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