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2010.04/22(Thu)

アリス・イン・ワンダーランド

ティム・バートン監督がルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」を元にアリスの新たな冒険を描くファンタジー大作。19歳に成長したアリスは、幼い日に地下世界を冒険したことを忘れていたが、ある日、洋服を着た白ウサギを目撃し、その後を追って再び地下世界へ。するとそこは独善的な赤の女王に支配されていて……。
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映画ブロガーさんには評判が悪いようだ。私は面白かったけどなぁ。『ビートルジュース』(88)っぽい世界を3Dで体験し、ティム・バートンの映像世界を堪能できた。『アバター』は吹き替えでの観賞だったので3D字幕は初めて。字幕が読みづらいかと思ったが、さにあらず。字幕版を選択して正解だった。ジョニー・デップの艶やかな声を聴かないなんてもったいないものね♪

不思議の国のアリスという既存のキャラクターが存在するにもかかわらず、それを思い切りバートン監督の方に引き寄せた物語が楽しい。19歳のアリスを中心に、いびつなキャストが織りなすユニークな世界が立体的に色彩豊かに描かれている。ティム・バートンについて語られるときの常套句、異形なものへの思い入れは本作でも健在だ。恐怖によって世界を支配する赤の女王は頭でっかちで『マーズ・アタック!』(96)の火星人のよう。けばけばしい色使いが毒々しさを助長する。悪役ではあるけれど、どこか憎めない赤の女王をヘレナ・ボナムが好演。動物を道具として扱い、気に入らぬものは容赦なく首をはねてしまう。ウソみたいな世界の出来事だからか、嫌悪よりもユーモアが勝り、残酷感は薄い。ラストは赤の女王に対し憐憫の情すらわいた。

ポップな色彩とスピーディな場面転換、極端にデフォルメされた登場人物、恐怖と笑いと悲哀の絶妙なミックス・・・バートンらしい描き方である。人物の描き方が薄っぺらいと感じないでもないが、敢えてそうしたんじゃないかしら。確信犯的な匂いがする。大人になりたくなかったバートンも50歳を過ぎ、開き直りが頂点に達したのかな(笑)。厳しいことを言わずにバートン監督の作った楽しい世界に酔うのも悪くないのでは・・・。
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テーマ : アリス・イン・ワンダーランド - ジャンル : 映画

タグ : 映画感想

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2010.04/16(Fri)

第9地区

南アフリカ出身の新鋭ニール・ブロムカンプ監督が、05年製作の自作短編「Alive in Joburg」を長編として作り直したSFアクションドラマ。1982年、南アフリカ上空に突如UFOが飛来。政府は不気味な容姿をした異星人を難民として受け入れるが、やがて彼らの特別居住区「第9地区」はスラムと化す。2010年、難民のさらなる人口増加を懸念した超国家機関MNUは難民を「第10地区」に移動させる計画を立てる。製作は「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン。(eiga.com)

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日々製作される映画たち。様々な作品が生まれては消えていく。ヒットし多くの人に触れる機会を得た作品は幸運である。日の目を見ずに消えていくものが粗方であろう。本作もまかり間違えば、正当な評価を得ることなく、カルト作品として、一部のファンの心に刻まれる類の映画かもしれない。聞けば製作費は30億円だという。『アバター』の300億円の10分の1というから驚く。巨額の製作費・広告費を投入し、ある程度のヒットが約束されたものより、アイデア勝負の映画の方が私は好きだ。ということで、本作は非常に面白かった。

着眼点がユニークである。難民エイリアンなんて今までお目にかかったことがない。南アフリカヨハネスブルク上空に宇宙船が28年間も浮いているという設定が奇抜だ。人類対エイリアンの攻防が繰り広げられかと思いきや、 アパルトヘイトを思わせる政策により、異邦人は住む場所を制限され差別を受けている。エイリアンなのだから、この仕打ちは仕方あるまい。私がエイリアンに遭遇したら「ぎゃ~」と、絶叫し金蔵バットを振り回すだろうな(笑)。それにしても奇妙な関係である。エイリアンと人類は心を通わすでもなく、敵でもないのだから。

ところが、ある事件をきっかけに、際どいバランスは崩れることになる。エイリアンたちの立ち退きに端を発し、やがて対決が生じるのだが、エイリアン対人類でないところがミソだ。人類からはみ出しかけた主人公と知的なエイリアン、互いの利害が一致し共通の敵と戦う。始めはドライな関係であった彼らに次第に芽生える友情。緊迫する展開に心情の変化を巧みに放り込んでくるので、いやが応もなく主人公に引きつけられる。そして最後、追い込まれた人間の恐怖と狂気に割って入る良心が清々しい感動を呼ぶ。

タグ : 映画感想

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