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2010.12/23(Thu)

クリスマス・ツリー

私のクリスマス映画と言ったら、一も二もなく『クリスマス・ツリー』です。中学生の時、リバイバルを観て、パスカル少年を演じたブルック・フラー君にメロメロになったのでごじゃります 下敷きにはさんだ写真にうっとりし、原作を何度も読み返しました。(授業中・笑)そうそう、ファンレターも送ったっけ 初公開時にこの映画を観に行ったという子がいて、「ホー」と感心したものです。思い出深い映画なんですよ 私の年代にはポピュラーな映画だと思うのですが、若い映画ファンの間では話題に上らないですね 最近はテレビ放映されないし、DVDになっておらずレンタルできないからでしょう。クラシック映画、西部劇、戦争映画といったカテゴリーに属するものは後世に残っても、切ないホームドラマは賞味期限が過ぎると忘れられるのかなぁ・・・。今では観ることが困難になった作品ですが、手持ちのビデオで再見しました。

christmas_1.jpg

オープニング。ひとりの少年が元気いっぱいに列車から飛び降りてきた。バックには軽やかに編曲された「愛のロマンス」(禁じられた遊びの主題曲)が流れている。少年の名はパスカル(ブルック・フラー)、夏休みを父親ローラン(ウィリアム・ホールデン)と過ごすため、寄宿学校から帰省してきたのだ。ローランの傍らには恋人カトリーヌ(ヴィルナ・リージ)の姿がある。無邪気に父の胸に飛び込んだパスカルだが、カトリーヌには小さな紳士として礼儀正しく握手した。彼らの未来は明るく照らされているように思えた。しかし・・・。

brook_1.jpg

白血病で余命いくばくかの少年と彼を愛する大人たちとの心の交流が、まるでおとぎ話のようなムードのなかにつづられている。悲しみより、美しさが勝る映画だと思う。まず、パスカルを演じたブルック・フラーが美しい。原作ではパスカルの美しさを大理石の輝き・・・と表現していたと記憶する。(原作本は所在不明・汗)テレンス・ヤング監督がブルック・フラーを発見したとき狂喜したというのもうなずける。ほんと、純真無垢な愛らしさに満ちた少年だ。親子が過ごすフランスの田園風景も美しい。季節が進み雪が舞い散る中、無邪気にはしゃぐパスカルの姿が涙を誘う。水晶のように透明な世界に暮らす親子・・・。彼らの周りにはノスタルジックで達観した空気が流れている。そして、クリスマス・イブに少年はオオカミに見守られ、クリスマス・ツリーの下で死んでゆく。彼の手には「Good Luck」と書かれた版画が握られていた。父へのクリスマス・プレゼントであった。

当時はどっぷりと映画の世界に浸り、さめざめと泣きました。でも、今の年齢になると、病気で死ぬということがどういうことか知っているからでしょう・・・一歩下がって見てしまいます 10代の頃は死を甘美なものとしてとらえていたかもしれませんね。昔、こういう映画があって心をゆさぶられた・・・・青春の1ページを飾ってくれた大切な作品です。

こちらは横浜赤レンガ倉庫のクリスマス・ツリーです
Christmas_3.jpg



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テーマ : 心に残る映画 - ジャンル : 映画

タグ : 映画感想 60年代の映画

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2010.12/08(Wed)

武士の家計簿

kakeibo.jpg

久しぶりの劇場観賞です。行って帰ってくるのに3時間はかかるだろうなぁ。はお留守番出来ているのか・・・心配しつつの、せわしない観賞でありんす 加えて腰の状態も万全ではありませぬ。観始めて1時間を過ぎると、もんどり打つほどの痛みが 場内は超満員、モゾモゾ動くと不審者と思われるかもしれない・・・我慢の時間が続きました。だいたい予告が長すぎ!20分ぐらいあるんだもん。通路席ならば、本編ぎりぎりで席に着けばいいのだけど、そうでない場合は早めに入場しないと、先に着席している人に迷惑ですものね。体が万全なら気にしない・・・というより楽しむことができるのでしょうが、手負いの身にはキツイ!(なら、観に行くな?汗)いろいろ文句たれてますが、映画は良かったですよん じゃないと、痛みに負けて退席しとります 

原作は『武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 』。はしがきに、著者と古文書の出会いが書かれています。送られてきた古文書販売目録書の中に『金沢藩猪(まま)山家文書 入攘(いりばらい)帳・・・・』というのを見つけ、神田神保町にある古書店へ行き、15万円で買い求めたと・・・。温州みかんの段ボールの中には1842年から1877年まで、37年間にわたる「武士の家計簿」と家族の書簡、日記が詰め込まれていたのです。廃棄処分から救われ古書市場に流れて著者の目にとまり、研修書として広く世に紹介され、映画化されたということは、日の目をみたというべきか、イヤ、さらされたととるか・・・ちと微妙ですな いずれにせよ幕末の武士のくらしぶりを精密に復元した興味深い書でありまする。古文書の解読書というと、お堅いイメージがありますが、本書は平易な言葉で非常に分かりやすく書かれているので、小説を読むようにサクサクとページが進みます。1日で読み終えて疲れない、そんな本です。面白いですよー 家計簿と日記で構成されてますから、とってもリアルな光景が頭に浮かぶのです。物語的なので映画化しやすかったのではないかしら。

さてさて映画。原作に書かれている面白エピソードを随所にちりばめ、素材をいかしてはいますが、かなり脚色されてます。原作そのままだと、とても2時間9分に収まりきらないからでしょうね。物語は加賀藩の算用者として財政に関わる下級武士の奮戦記です。武士とは体面を重んじる職業、よって祝儀交際費や儀礼行事費の家計費にしめる割合が高くなります。貧乏をしているのに、武家らしい儀礼は親類をあつめて執り行い、食膳には鯛が顔をみせている しかし、猪山家八代目の直之は家計が窮地に追い込まれていることを知り、家財道具を売り払って借金返済にあてることを決めます。着物、書籍、茶道具の類はもとより、お弁当箱まで売っちゃった その様子がユーモアたっぷりに描かれていて観客の笑いを誘います。直之の徹底ぶりは節約だけではありません。息子の教育も凄まじいものがありました。反抗したらそろばんで頭を殴るんですよ 猪山家の生活は「筆とそろばん」にかかっていたから、教育熱心だったのは仕方ないのかな。。。

同じ幕末、勤王の志士として日本の将来のため奔走している者もいれば、猪山直之のように、政治への意志というのが微塵もない武士もいたのは面白いですね。直之の息子は軍の会計職に就き、年収1235円、いまの感覚では3600万円を得るようになります。直之の教育が花開いたといえましょう。余談になりますが、直之の孫の網太郎は海軍兵学校で『坂の上の雲』の秋山真之と同期でした。『坂の上の雲 第二部』が始まりましたね 今の日本、稚拙な外交を繰り広げておりますだけに、タイムリー? 映画を見終えて家に帰るとのシッコの跡が4か所も ペットシーツを大量に敷いておいたので事なきを得ました・・・です 

タグ : 映画感想

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