2011.10/12(Wed)
猿の惑星:創世記(ジェネシス)
『猿の惑星』(68)には、4本の続編があります。私の世代はシリーズ全作品を見た人が多いのではないかしら?TVの洋画劇場や深夜放送で、たびたび流れましたからね~。
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」はチャールトン・ヘストン主演の『猿の惑星』(68)とは趣を異にしています。SF映画のもつ宇宙的な、時間的な広がりには重きをおかず、代わりに巧みなCG映像が作品に躍動感を与えています。あと、お猿はほとんど喋らないし、大ドンデン返しもありません

ストーリーは『猿の惑星・征服』(72)に似てるかな。本作の主人公の猿シーザーが発した「NO!」で前作を思いだしました。たしか、あの映画の底に流れるテーマは人間社会への「NO!」だったような?(記憶違いかも)そして、冒頭の猿狩りは『猿の惑星』(68)の人間狩りを意識したものでしょうね。
映画チラシには「これは人類への警鐘」というキャッチ・コピーが使われていますけれど、それほどの思想性は感じませんでしたよ
単純に面白かったです。うん、相当面白かったです!!娯楽作はこうありたい・・・という見本のような作品ですね。映像もストーリーもスリリングで最初から最後まで観る者を惹きつけて離さない力に満ちた作品だと思います。

猿の深い表情も良かったですねぇ。目だけで絶望と悲哀におしつぶされていく様が表現されているのです。シーザーの猿生の機微に触れたように感じました。人間の庇護の下で育ったシーザーにとっての幸せとは?自由とは?高い知能をもつがゆえに苦悩します。彼は自分の存在を証明したかったのかもしれません。それには遺伝や環境といった枠から離れることが必要だったのでしょう。旧作の要素を切り取りとりつつも、今の時代に即した『猿の惑星』に仕上がっています。
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」はチャールトン・ヘストン主演の『猿の惑星』(68)とは趣を異にしています。SF映画のもつ宇宙的な、時間的な広がりには重きをおかず、代わりに巧みなCG映像が作品に躍動感を与えています。あと、お猿はほとんど喋らないし、大ドンデン返しもありません


ストーリーは『猿の惑星・征服』(72)に似てるかな。本作の主人公の猿シーザーが発した「NO!」で前作を思いだしました。たしか、あの映画の底に流れるテーマは人間社会への「NO!」だったような?(記憶違いかも)そして、冒頭の猿狩りは『猿の惑星』(68)の人間狩りを意識したものでしょうね。
映画チラシには「これは人類への警鐘」というキャッチ・コピーが使われていますけれど、それほどの思想性は感じませんでしたよ


猿の深い表情も良かったですねぇ。目だけで絶望と悲哀におしつぶされていく様が表現されているのです。シーザーの猿生の機微に触れたように感じました。人間の庇護の下で育ったシーザーにとっての幸せとは?自由とは?高い知能をもつがゆえに苦悩します。彼は自分の存在を証明したかったのかもしれません。それには遺伝や環境といった枠から離れることが必要だったのでしょう。旧作の要素を切り取りとりつつも、今の時代に即した『猿の惑星』に仕上がっています。
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