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2012.01/30(Mon)

真実一路

昭和12年に田坂具隆監督によって映画化された山本有三の同名小説の再映画化。自分の心のままに生きようともがき、傷つく人々の姿を映し出した不朽の名作。亡くなった恋人の子供を身ごもったまま、世間体のために別の男性と結婚したむつ子。自分を偽ることができず、子供2人を捨てて愛人と暮らしていた彼女のもとへ、結婚を控えた娘が訪れる。小学生の弟のために家へ戻ってほしいと頼まれるが、むつ子の心は変わらなかった。(番組解説より)

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大変、面白かった。映画の中にグイっと引き込まれた。解説の山本監督のおっしゃるように、「嘘と真実」「真実一路の難しさ」を深く追及した作品だと思う。が、後味が悪い。これは登場人物に共感できなかったことに因る。私はむつ子(淡島千景)の生き方が理解できない。腹立たしい。ああいう女は許せない。思慮がなさすぎる。「あさはかさ」から己が不幸になるのは「自業自得」だから、まぁ良いとしよう。ただ、彼女の生き方は周りに不幸を撒き散らしている。求めれば求めるほど、多大な害毒を及ぼすような真実なら、捨ててしまえばよいのに。むつ子は真実を隠ぺいして幸福になる術を持っていなかった。

元夫(山村聡)に対する仕打ちは、正直に生きたからではなく、恩を仇で返しただけ。分かれた理由があまりにも身勝手すぎる。もう少し、相手を思いやる気持ちがあってもよかったのでは・・・。愛人隅田(須賀不二男)に対しても同じ。なぜ、彼の気持ちをくんでやらないのだろう?なぜ、追い詰めるようなことをするのだろう?どうして、死に物狂いで真実を追い求めるんだろう?死んだ恋人のことがトラウマになったのだろうか。

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映画を見て思った。本心から真実を見ようとするなら、幸福であることをあきらめねばならない。真実と幸福が一致すれば問題ないのだろうけれど。おそらく、幸福な人の眼は真実を見ていないのだと思う。真実をみることをあきらめて虚偽をみれば、人並みの幸福感を得ることができる。。。難しいですね。 
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テーマ : 邦画 - ジャンル : 映画

19:55  |  映画  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2012.01/26(Thu)

ジャックとジル

オープニング画面に次々と出てくる同性の双子たち。当たり前だけど、よく似てます。いつも思うのですが、双子って成人しても体格が似てるでしょ、不思議だと思いませんか?同じ遺伝子を持って生れてきても、食べる量は違うだろうに、同じスタイルをしています。「おすぎとピーコ」「ザ・たっち」「マナカナ」「荻原兄弟」、古くは「ザ・ピーナッツ」「こまどり姉妹」「ザ・リリーズ」とかいましたネ。

映画の双子は兄と妹です。兄のジャックはLAの広告代理店に勤めるエリート。良き妻(ケイティ・ホームズ)と子供に恵まれ、プールつきの豪邸で暮らしています。妹のジルは独身、生まれ育ったニューヨークにいます。離れて暮らす二人は、毎年、感謝祭を一緒に過ごしてきました。が、兄は妹の来訪が迷惑そう・・・というのも、妹はホットすぎるんですね。悪気はないのに、彼女の行く先々、トラブルが一緒についてくる(笑)。成功者のジャックと落ちこぼれジル、子宮メイトのふたりの人生は、途中から大きく分かれてしまったみたい。

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アダム・サンドラーが、双子の兄妹を一人二役で演じているコメディです。思った以上に可笑しくて、とってもトクした気分になりました。他のお客さんも声があげて笑ってましたよ。でもね、公開されて初めてのレディースデイにもかかわらず、会場はガラガラ。もっと、人が入ればいいのになぁ。アダム・サンドラーの笑いが日本人に受け入れられる日がくるのでしょうか、ちと心配でありまする

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共演のアル・パチーノさん、コミカルな役柄を過激に演じてらっしゃいます。どうしちゃったんだろ?ありったけのいたずら心を映画に叩きこんでいます(笑)。ジルに一目ぼれし、変な方向へ走っていくアルさん。恋は盲目と申しますが、アル・パチーノの恋は激しいを通り越し、奇妙の域に達してます(笑)。たった一つしか持っていないオスカー像をジルに壊されても、気にする風はなし お世辞にも綺麗と言えないジルに夢中 ゲテモノ趣味と思いきや、さにあらず。彼はジルの本質を見抜いてたのです。成功した兄を心から祝福し慕う優しさが、偏屈な老俳優の心を溶かしたのでしょう。アル・パチーノが自身をデフォルメして作りあげたアル・パチーノは必見。

一方、兄はアル・パチーノの気持ちにつけこんで、CM嫌いで知られる彼をドーナッツのCMに出演させようとするのですが・・・。まっ、最後はお決まりの家族のきずな確認となるわけですよ。ジョニー・デップも本人役で出ています。アルと一緒にロサンゼルス・レイ、カーズの試合を観戦してました。レイカーズと言ったらジャック・ニコルソンでしょ!なぜ、ジャックを出さないんだ!色々事情はあるんでしょうけど・・・ブツブツ。

使い古された筋書きでも、演者が良いと作品に生彩がふきこまれ、笑いを生みますね。健康な「悪趣味」を交えつつ、次第に笑いが大きくなっていく・・・雪だるま式って言うのかな。ラストには盛大な笑いが用意されています。ちなみに女装したアダム・サンドラーは、オネェキャラで人気の「KABA.ちゃん」みたいでした
10:13  |  映画  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2012.01/21(Sat)

姉妹(1955)

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主人公の姉妹が通う学校の門に「中学校・女子高等学校」とある。戦後のどこかの街を舞台に、姉の圭子を野添ひとみ、 妹の俊子を中原ひとみが演じている。中原さんが可愛い♪大きな目にふくよかな唇・・・団子っ鼻は愛嬌か(笑)。ふたりは親元を離れ伯母の家から学校に通っている。余裕のある家の子なのだろう。下校途中、甘味処の前で「お汁粉を食べない?」妹が姉を誘う。お汁粉一杯が四十円、そこそこするんだなぁ。。。「あんたお小遣いあるの?」「もうない」「まだ半月じゃないの、家からお小遣いを送ってもらって」しっかり者の姉と天真爛漫な妹、よくあるパターンだ。ふたりを世話する伯母さん宅には借金取りがきたりするが、概ね平和に暮らしている。時に珍客(?)も来る。「石田三成」には笑った。このまま、明るい色調で物語が進むと思いきや・・・。

姉はクリスチャンらしい。教会への道すがら、妹に語った言葉こそ、家城巳代治監督が言わんとすることだろう。「この世の中には不幸や汚いことや悲惨なことがいっぱいあるわね・・・」これを実証するように、恵まれない人々が次々と登場し社会の暗部を写しだしていく。

俊子の同級生の家は金持ちだが、姉と弟は障がい者で、家人はどこか寒々しい。姉妹の帰省先の山村でも不幸はのどかさに紛れて潜んでいる。暴力夫に浮気がばれ、ほとんどリンチに近い制裁を受ける女、金に困って子を売ろうとする母、解雇を恐れる発電所の労働者たち。山村の生活は楽でない。無理がたたってか、事故で命を落とす者さえいる。しかし人々は励まし合い懸命に生きている。正月には皆で集まり新しい年を祝う。発電所の集落をスケッチした光景に人生の機微が織り込まれている。 

ささいな不満から極限的なものまで、不幸にもいろいろある。とりわけ、小間物屋の「はっちゃん」(城久美子)の境遇は痛ましい。目の不自由な父親と病床の母(北林 早苗)を抱え、自らも結核に冒されている。同情した姉妹は彼女の家を訪ね、掃除をしたり両親の話相手をしたり、自分たちに出来ることで一家を助けようとする。両親は姉妹の好意を喜ぶが、「はっちゃん」は違った。明るさが彼女を苦しめていることに姉妹は気づいていない。世の中にはどうにもならないことがあるのだ。「はっちゃん」の母親が苦悩に満ちた声で嘆いた「三人集まって一人前にもならない、私ら一度だって悪いことしたことないのに」・・・映画を見終えた後も耳元に残る。城久美子さんは繊細な演技によって内向的な人物像を生みだし、北林さんは社会から疎外された人間の絶望感を絞り出している。二人とも見事。

高校を卒業した姉は、意中の人をあきらめて、親の勧める縁談を受け入れ嫁にいく。なぜなら彼女はいい子であり、今まで周りから賞賛され続けてきた子だからだ。妹はそんな姉を心配する。バスにゆられて嫁ぐ姉の姿を追う俊子の目は力強い。「こんち」と呼ばれた愛くるしい少女は大人の女性へと変貌しつつあった。不幸せな出来事が人を成長させることは往往にしてある。がんばれ!「こんち」
 
14:30  |  映画  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2012.01/19(Thu)

兄とその妹

今から73年前に作られた作品。当時の庶民の暮らしぶりが、本作で描かれているようなものであったのなら、「悪くない時代」だと思う。

大正浪漫の名残りを漂わせつつ、悠然としたペースで物語は進む。ホームドラマだが、小悪党の存在が適度の緊張感を生み、作品に起伏をもたせている。巧みな作りだ。

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オープニング。夜道を歩く間宮敬介(佐分利信)の靴音がコツコツと響く。カメラは間宮の足元を写し、道路が舗装されていることを強調する。靴音にカチカチという音が重なる。それは近所に住む男が氷をくだく音だった。消火用の水が凍ったのだろうか?古い時代と新しい時代の混在を端的に表す秀逸なシーンである。

重役の囲碁の相手をして帰ってきた敬介に風呂を進める妻のあき子(三宅邦子)。一介の勤め人の家に風呂があるのが意外。あき子は風邪気味にも拘わらず、健気に夫の世話をしている。同居している妹の文子(桑野通子)は、貿易会社に勤める先進的なOL。派手なコートに身を包み、満員電車にもまれて通勤している。快活な文子は兄と兄嫁の庇護の下、自由奔放に人生を歩んでいるように見受けられる。妻のあき子も幸せそう。一家の主、敬介はと言うと、仕事をそつなくこなし、実直さでもって上司や同僚の信頼を得ている。万事が順調に思われたのだが・・・・。

映画に出てくる小道具の一つ一つに目がいく。公開当時の人は、それらにモダンな都会生活を見たであろうが、今では懐かしい道具の数々である。生活雑貨の描写がとても細かい。ハタキでヤカンの埃を払う音、ほうきで床をはく音、湯気が上がる鍋は今にも吹きこぼれそう。これらの道具が間宮家の朝の風景を写しだす。火鉢も大活躍している。茶瓶の蒸気と熱は部屋を温め、湯は紅茶の葉に注がれる。火鉢で焼くトーストもオツ。朝の慌ただしさの中でかわされるたわいもない会話に、堅苦しい家長制度は感じられない。

清々しい光景が続く中、暗い影となる人物が登場する。本作敬介を快く思わない会社の同僚だ。上司に認められ、重役の碁の相手をつとめる敬介をねたみ、色々と画策する。順風満帆な生活に立ったさざ波は、やがて大きなうねりとなって一家を飲み込もうとする。重役の甥(上原謙)が敬介の妹に好意を持ったことも事態を悪くした。しかし、間宮家の人は互いを思いやることによって危機を乗り切る。そして、さっそうと新天地へ向かう。どんな状況にあっても、家族の絆があれば大丈夫。明るい未来が待っているだろう。小道具の見せ方、兄と妹の丁々発止渡り合う様・・・島津保次郎監督は足まわりのよい演出を貫いている。
17:21  |  映画  |  TB(1)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

2012.01/17(Tue)

ロボジー

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「ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督がロボットを題材に描くオリジナルのコメディドラマ。弱小家電メーカー、木村電器で働く小林、太田、長井の3人は、企業広告を目的に二足歩行のロボットを開発していたが、発表直前にロボットが大破。その場しのぎで、最近周囲から痴呆を疑われている一人暮らしの頑固老人・鈴木をロボットの中に入れたところ、鈴木の勝手な活躍によりロボットが大評判に。世界中から注目を浴びてしまい……。ミッキー・カーチスが「五十嵐信次」名義で主演。共演に吉高由里子、濱田岳、川合正悟、川島潤哉ら。
(映画comより)

予告編が面白く、公開を楽しみにしていた作品です。ハードルをあげすぎていたかもしれません 爆笑シーンの連続かと思いきや、さほどではありませんでした。思ったほど可笑しくなかったということで、つらまないとは言ってませんよ そこんとこよろしく。

ロックンローラーのオーラを、きれいさっぱり消し去った、ミッキー・カーチスさんのとぼけたユーモアが本作の見どころの一つでしょう。画面に登場した時は誰かわかりませんでした。髪形や姿勢、仕草で人の印象は変わるものなんですねぇ。「人の振り見て我が振り直せ」気をつけよっ!

映画について、これ以上、書くことないなぁ。可もなく不可もなくという感じでした。小さなお子さんに見せても安心な映画だと思います。もちろん、大人も楽しめますよ。

でも、なんですねぇ。日本はロボット大国だと思っていたのですが、福島の原発事故ではアメリカのロボットが投入され、国産品の活躍は伝わってきませんでした。二足歩行のロボットばかりに注目が集まり、実用型ロボットには関心が向けられていないような気がします。用途別のロボット開発が急がれますね。

二足歩行だったら、中に人が入っている方が豊かな動きができる・・・皆が思う事を映画に仕立てた矢口史靖監督の手腕は確かです。そうそう、ラストのほろ苦い笑いが良かったな。
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