2012年07月/ 06月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫08月

--.--/--(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2012.07/08(Sun)

男はつらいよ 寅次郎子守唄

尺八の音にナレーションが重なる。「昔、昔ある村にな、とても働き者の夫婦がおった・・・」カメラが写し取っていく風景はとても幻想的。それもそのはず、これは例によって例の男の夢世界なのだから(笑)。今回は子宝の神様としてご登場。貧しそうな夫婦(倍賞千恵子と前田吟)に、赤ん坊と小判を授けご満悦な四角い顔に煙がかかる。「ゴホ、ゴホ」

魚を焼く煙によって眠りから目をさました寅さん。子供からイワシをもらい、、夢の中の神様同様、優しくほほ笑んでいる。刈り入れの終わった田んぼのあぜ道、風がススキの穂を揺らす。小川は穏やかに光を反射させ、柿木はその実を鳥に食べさせ、木々は色づきを濃くしている。日本の秋を長閑に残す里山の風景が郷愁をさそう。寅さんの住む柴又もまた、懐かしさをたたえた街である。柴又は映画の当時と今もほとんど変わっていない。江戸川を渡れば千葉県、東京のはずれの小さな町は、昭和の時代の風体で平成の世にたたずんでいる。柴又の土手から見える「東京スカイツリー」は新参モノ。寅さんが見たらどう思うだろう?

その柴又の土手を、「さくら」が慌てた様子で自転車を走らせている。「博」が工場での作業中に怪我をしたという連絡を受けたのだ。病院へ駆け付けると、幸いにも軽傷だった。診療室から出てきた看護婦さんがと十朱幸代さん♪今回のマドンナネ。彼女と「とらや」の接点を作るため、山田監督は「博」に怪我を負わせたんだ(笑)。「とらや」の人たちが安堵し、軽口をたたいて笑っているところに、寅さんがふらりと戻ってきた。将来のことなど話しているうち、葬式のことに話が及ぶ。始めは殊勝なことを言ってた寅だが、次第に悪乗りして、皆を怒らせてしまった。逆ギレした寅さんは家を飛び出してしまう。

torajirou.jpgしばらくして、舞い戻ってきた寅の背中には赤ん坊が・・・。九州の「呼子港」(子を呼ぶ港だって・笑)で知り合った男から押しつけられたらしい。無精ひげが寅の苦労を物語っている。いつも、身なりだけはコギレイにしているのにね。よほどのことだと思うよ(笑)。疲れ切った寅さんは、事情を説明せずに眠りこけてしまった。寅に子ができたという話は、あっと言う間に広まり、噂を聞いた御前様がやってくる。おばちゃんは「お恥ずかしい」と泣きじゃくっているし、おいちゃんは「みっともないことになりまして」とうなだれている。そんな騒ぎのことなど、つゆ知らず、眠りから覚めた寅が、呑気な顔で皆の前に姿を現した。おいちゃんが「御前さまにお詫びしろ」言うと、おばちゃんは「申し訳ありません」と代わりに謝っている。まっ、誤解は解けるのだが、ここからが本当の騒動の始まりである。寅の恋ほど、人騒がせなものはない。

私はシリーズ全部を見ていないけれど、パターンとしては、寅が恋をした人には好きな人がいて、寅はキューピット役に甘んじるというものではないだろうか。その場合、恋敵はマドンナにふさわしい男性で、寅も周りも「・・・だよな」と、それなりに納得し、高嶺の花に恋をした寅がいけないという結論に落ち着く。だが、今回は違う。寅よりブチャイクな男・大川(上條恒彦)がマドンナに恋をした。この男、見かけも悪いし(←失礼・ゴメン)金もないし、口下手。寅は「おまえ、女には持てないだろう。女に惚れられたことあるのか?惚れたことはあるだろう?」と、からかって喜んでいる。おばちゃん曰く「髭じゅう顔だらけ」・・・と、「とらや」の人をして、「寅の方がマシだ」と言わせしめた男である。寅さんは、自分の方がモテると、うぬぼれ心をおこし、大川に告白しろとけしかける。いつもフラれてばかりだから、たまには他人が失恋するのを見たいということか。ところが!恋が成就してしまったんです。これはショックだろうな。自分より劣っていると思った男が、マドンナのハートを射止めてしまったのだから。失恋のダメージは、いつもより大きいと思う。寅が先に告白していたらどうなったのかな?寅の恋はいつも片思いだけれど、相手は寅の気持ちを知らず、気のおけない友達だと思っている。もし、相手に気持ちを伝えていたら、結婚できていた?片思いの美学を貫いた寅さんに乾杯。

line088.gif

3年前にを連れて行った柴又。帝釈天の近くに「矢切の渡し」があって、そこから小舟が出ています。
shibamata_4_1.jpg
yagiri_1_1.jpg


舟はワンコも乗船できます。その時の写真。大切な想い出・・・。

fune_4.jpg


fune_3.jpg

スポンサーサイト

タグ : 山田洋次

14:21  |  映画  |  TB(1)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑
 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。