HP「ジャック・ニコルソンの館」を立ち上げました。よかったら覗いてみてくださいネ♪
第十七捕虜収容所
2008-06-07 Sat 12:02
stalag17.jpg
題:STALAG 17
監督: ビリー・ワイルダー
原作: ドナルド・ビーヴァン 、エドマンド・トルチンスキー、
脚本: ビリー・ワイルダー、エドウィン・ブラム
撮影: アーネスト・ラズロ
特殊効果: ゴードン・ジェニングス
音楽: フランツ・ワックスマン
1953年 アメリカ映画
出演: ウィリアム・ホールデン 、 ドン・テイラー 、オットー・プレミンジャー 、ロバート・ストラウス、ハーヴェイ・レンベック 、ネヴィル・ブランド、ピーター・グレイヴス


「戦争捕虜を扱った映画がないのが気に食わない」・・・・映画の冒頭でナレーションが入ります。ということは、これが捕虜を扱った映画第一号ということかしら。 捕虜収容所を扱った映画で真っ先に思い浮かべるは『大脱走』、次に『戦場にかける橋』かなぁ。そうそう、『勝利への脱出』というのもありました。最近だと、『ジャスティス』とか・・・・。本作はこれら捕虜収容所映画の草分けと言えそうですね。

戦争の末期、ドナウ川の近くにあるドイツの捕虜収容所。ここにはロシア人、ポーランド人、チェコ人など4万人もの捕虜が収容されています。その中のひとつ、アメリカ空軍関係者の軍曹ばかり630人が集められた施設が舞台です。ある夜、二人の捕虜が脱走を図りますが、ドイツ側は事前に計画を知っていたかのような反応を見せ、脱走兵を射殺します。「おかしい。これは宿舎の中にスパイがいるからに違いない」ということで犯人探しが始まるのです。閉ざされた空間で繰り広げられる心理戦から目が離せません。

この映画の面白さは、息詰まるサスペンスドラマの中に喜劇的な部分を混ぜて、深刻さを回避しているプロットにあるのでしょうね。捕虜収容所にあって、場違いな陽気さを発揮しているロバート・ストラウスとハーヴェイ・レンベック のコンビが楽しい。かたや収容所長のオットー・プレミンジャーと見回りのシグ・ルーマンは笑顔の裏に狡猾な本心を隠し持つ悪人。『大脱走』と比べると、ドイツ人を徹底的に悪く描いています。しかしそれが、遊び心に満ちたアイロニーの世界を作り出し、妙に可笑しくもあります。 ビリー・ワイルダー さんらしい演出ですね。

舞台劇を映画化したものだそうです。だからでしょうか、派手なアクションシーン、大掛かりな仕掛けなどはありませんが、舞台の魅力を写し取った、たぐいまれな人間ドラマを味わえます。この映画でウィリアム・ホールデンがアカデミー賞の主演男優賞に輝いています。素晴らしい演技であったとは思いますが、スティーブ・マックイーンで見たかった(マックイーンが10年早く世に出ていたらなぁ)。ふと、そんなことが頭をよぎりました。
別窓 | 懐かしの戦争映画 | コメント:6 | トラックバック:3 |
<<ザ・マジックアワー | 嗤う生活 | 朝が苦手なワンコ>>
この記事のコメント
また原題の話
で恐縮ですが、スタラグという意味が分からなくてね。笑
邦題は長ったらしいので、ずっとスタラグ・セプンティーンと言っています。
スパイ大作戦のピーター・グレーブスがカッコイイとおもいました。仲間との演奏会では洗濯板を楽器にしていたと記憶しています。結局彼がv-236でしたね。
オカシサのなかにもスリルのある映画でした。
2008-06-07 Sat 15:27 | URL | スタンリー #-[ 内容変更] | top↑
スタンリーさんへ
原題と邦題、比べると面白いですよね。スタラグでは意味がわからないだろうと、「第十七・・・・」としたのでしょうね。スタラグ???です(笑)。
スタラグ・セプンティーンを縮めてスタラグ十七はどうでしょう・・・う〜ん、スタラグが覚えられないv-356
ピーター・グレイブスが飛びぬけてカッコよかったですね〜。革ジャン姿が素敵でした。この方、スパイ大作戦の方でしたか。最後は可哀相でしたけれど、自業自得?
>洗濯板を楽器にしていたと
そうそう、いろいろなもので代用して楽しんでいました。ダンスは男と男で踊っていましたし(笑)。ジャガイモからお酒を作るのは「大脱走」と同じでした。アメリカ人は陽気ですねぇ。捕虜収容所でもくじけない(笑)。
スリリングかつ、可笑しい・・・こういう映画は大好きですv-238
2008-06-07 Sat 16:27 | URL | マーちゃん #jIgFQiZc[ 内容変更] | top↑
この映画を観てから随分日が経過していますので、詳細なことは忘れつつありますが、
>「戦争捕虜を扱った映画がないのが気に食わない」・・・・映画の冒頭でナレーションが入ります。
冒頭でそんなナレーションがあったとは・・。私に言わせれば、それは誤りです。私の名前にURLをリンクさせて頂きましたので、もしよければご覧ください。それは「大いなる幻影」1937年製作(日本では1949年公開)フランス映画。ジャン・ルノワール監督。主演ジャン・ギャバン。という作品ですが、これこそ捕虜を扱った映画の元祖だと思います。なお、これは私の捕虜映画No.1でもあります。
なお、決して「第十七捕虜収容所」を貶している訳ではありませんので、誤解ないようにお願いします。TBさせていただきましたが、この映画もなかなかの佳作でした。当時の私は、ゲイリー・クーパーとよく間違えそうな風貌のウィリアム・ホールデンも好きな俳優の一人でした。ではまた。
2008-06-08 Sun 09:47 | URL | アスカパパ #xq6o7d/.[ 内容変更] | top↑
アスカパパさんへ
おはようございます。プチご無沙汰しておりました。
流石、アスカパパさま、「大いなる幻影」が15年前に作られていました!と言っても、タイトルとおおよそのストーリーを知っているだけで未見です(笑)。「ショーシャンクの空に」の記事に寄せて下さったコメントにも「大いなる幻影」についてふれてらっしゃいましたね。自分の記憶力の悪さを嘆く今日この頃です(汗)。

映画の冒頭のナレーションは登場人物のひとりが語った言葉です。彼はフランス映画を観たことがなかったのかもしれませんね。すみません、私の説明不足でした。もっとも、この辺にアメリカのおごりが出ているのかもしれませんが。第二次世界大戦の時に、パリを開放してやった・・・みたいな(笑)。でも、ヨーロッパ人はアメリカ人を田舎者扱いしてるようですし。

「大いなる幻影」のレビューを拝読しました。この映画も戦争を背景として、人々の葛藤を描いているのですね。アスカパパさんにとっての捕虜映画No.1ですか。それならば、是非みたいです。私のNo.1は「大脱走」です。

ウィリアム・ホールデンは、様々な役をこなしていますね。「慕情」から「ワイルドバンチ」まで。私は「クリスマスツリー」での渋い彼が一番好きです^^;
2008-06-08 Sun 10:57 | URL | マーちゃん #jIgFQiZc[ 内容変更] | top↑
こちらにも!
これ、私も観てました〜。
でも、面白かった!という記憶しか残っておらず・・・。
マーちゃんさんの感想を読ませて頂いて、ポツポツとシーンが蘇ってきました!!
2008-06-13 Fri 22:30 | URL | izumi #sktWpA2Y[ 内容変更] | top↑
izumiさんへ
こちらにも、ありがとうございます♪面白い映画ですよね〜。
私も既に忘れかけています(笑)。近頃、気のせいか、年のせいか、記憶の賞味期限が短くなっています。ブログに書き残せば、後日、あ〜そういう映画だったのね・・・と思い出せますね。
三谷監督が大好きな、ビリー・ワイルダー監督ならではの、ユーモアが楽しい映画でした。
izumiさんは、いろいろな年代の映画をご覧になっていますね〜。
2008-06-13 Fri 23:10 | URL | マーちゃん #jIgFQiZc[ 内容変更] | top↑
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック


エドウィン をサーチエンジンで検索しマッシュアップした情報を集めてみると… …
第十七捕虜収容所
 この映画は二つの顔を持っているようだ。前半の面白さと、後半のサスペンスである。セフトン軍曹(ウイリアム・ホールデン)は、競争厳しい現代に生きたとしても、必ず勝ち残ることだろう。不自由且つ生命の危機さえある捕虜収容所。其処にデパートや酒場やレース場が存... …
2008-06-08 Sun 09:30 アスカ・スタジオ
【第十七捕虜収容所】
第二次大戦中のドイツの第17捕虜収容所。その第4キャンプでは米空軍の軍曹ばかりが集められていたが、中でも曲者なのが悲観論者のセフトン。 …
2008-06-13 Fri 22:28 ただの映画好き日記
| 嗤う生活 |