2017年09月/ 08月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫10月

--.--/--(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2009.08/10(Mon)

秋山真之

司馬さんの『坂の上の雲』を読むまで、私は秋山真之という軍人を知らなかった。日露戦争では連合艦隊作戦主任参謀となり、日本海海戦においてバルチック艦隊を7段構えの作戦により撃破し、海戦史上何ものもなしとげなかった完全勝利の立役者である。また「天気晴朗ナレドモ波高シ」の電文や「連合艦隊解散の辞」は秋山が起案したもので、最後の一文、古人日ク勝テ兜ノ緒ヲ締メヨト(昔のことわざにも教えている「勝って、かぶとの緒を締めよ」と)が有名。名文家でもあった。

新人物往来社から刊行されている『秋山真之のすべて』を読んだ。新人物往来社の「○○のすべて」シリーズは、歴史上の人物を複数の人が執筆するというスタイルをとっている。戦国時代の武将のものは何冊か読んだが、幕末・明治時代の人は初めて。明治ともなれば、一次史料も現存するであろうから、雲をつかむ話ではなさそう、期待が膨らむ。

akiyama.jpg

各章と執筆者は ①秋山真之ー人と風土・・・田中歳男 ②秋山と明治海軍・・・野村実 ③海軍兵学校から日露戦争終結まで・・・志摩亥吉郎 ④秋山兵術の秘密を探る・・・篠原宏 ⑤その後の秋山真之・・・田中宏巳 ⑥秋山真之エピソード妙・・・生出寿 ⑦資料(官歴 秋山の意見書 秋山の著作と伝記)

この中で特に面白かったのは『秋山真之エピソード妙』。
名戦術家秋山にはいくつもの奇癖があった。その一つが立ち小便。桜の木の根もとに、海軍少佐の軍装のまま、じゃあじゃあとひっかけていた。アメリカに留学していたころは特にひどかったらしい。知り合いの米造船技師の家のベルを押した秋山は、急に思いついたように植え込みのあるところへゆき、小便をひっかけはじめた。それを終えると、出迎えた婦人になにくわぬ顔で「ハロー、ハウ・アー・ユー」と言って、いま小便をしたその手で、知らぬがホトケの夫人としっかり握手をした。大きな音を立ててオナラをする変なクセもあった。以下、本からの抜粋(私の表現ではありませんからねっ)飯田久恒少佐の話として・・・日本海海戦時、秋山先任参謀はことさら力を入れて、勢いよく、屁をぶっぱなす。ぶっぱなしておいて「あ、屁か」と屁でもないようにいう。飯田はあきれて「この人は頭がいいから名参謀だが、ふつうだったら変人だ」と思った・・・

食べることにかけては野猿みたいなところがあった。年から年中、上衣のポケットに、えんどう豆かそら豆の煎ったのをいっぱい入れていて、時も所もかまわず、ぽりぽりかじっているのを、周りは類人猿でも飼っているつもりで我慢していたそうだ。衣装、身なりも、およそ文明人とちがっていた。みすぼらしい木綿の風呂敷をぶらさげて歩く姿は、古着屋の丁稚のようであった。艦に乗れば、甲板上どこにでも、猿みたいにひょいと腰かけるので、いつもズボンが汚れて薄汚ない。そんな風であるからエチケットもおかまいなしだった。司令長官と幕僚たちとの食事の席では、食べ終えると、その場で靴下を脱ぎ、足をあげて水虫をゴリゴリかきだす。秋山は野原を歩きまわる原始人のようだった(笑)。秋山のことを俳人の河東碧梧桐は「全エネルギーを職務にうちこんで、そのほかはすべて省略してしまった男」と言っている。

秋に放映される『坂の上の雲』では本木雅弘さんが秋山を演じる。おそらく不潔な秋山ではなく、清潔でさっそうとした秋山真之になってしまうんだろうな。

テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

14:40  |  日露戦争  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

こちらはようやく梅雨が明けたようです。笑。久しぶりに太陽がジリジリする夏日になりました。地震は、こちらでは震度3くらいでしたが、そちらは4くらいだったのでしょうか。朝っぱらドキドキしましたね。
秋山真之のエピソードには爆でした。天は二物を与えずでしょうか。天才には必ずどこか常識から抜けているところがあります。仰るとおり本木さんでは放屁できませんね。
スタンリーメタボリック | 2009.08.11(火) 21:21 | URL | コメント編集

●スタンリーさんへ

梅雨明けしていなかったのですか?!今年は天候不順が続きますね。台風に気をとられていたら、大きい地震がきました。こちらは震度4だったのですが、私、爆睡していて気づかなかったんですよ!!!朝起きて携帯を見たら「地震警報」というのが入っていて「なんじゃ、こりゃ?」と軽く思っただけでした(笑)。台風も去ったようだから「御殿場のアウトレットへ行くべ」と、東名高速にて一路、静岡方面へと車を飛ばしたのであります。電光掲示板の「静岡~袋井、地震通行止め」を見て???「御殿場で下りるから関係ないや」と、そのまま走行しました。ショップめぐりをした後、山中湖へ行って、ドッグカフェやドッグランで犬を遊ばせ、家に帰ってきて夕刊を見てびっくり!東名が大変なことになっていたのですね。道理でスイスイでした。今回の地震が東海地震を誘発しなければよいのですが・・・。

秋山は兵学校、大学校の成績がずっとトップだった秀才で、その彼が卒業後、猛勉強して作戦を立案したのですから、それは水も漏らさぬものであったと思います。水を漏らさなくてもオナラは漏れたみたいですね(笑)。
マーちゃん | 2009.08.12(水) 10:08 | URL | コメント編集

●こんにちは。

ご無沙汰していました。先日は「坂の上の雲(一)」へのコメントありがとうございました。
秋山真之のそのような本もあるのですね。ご紹介ありがとうございます。知識が増えました。と言いましても私はまだ秋山真之を知ってから本当に日も浅く、お恥ずかしい次第ですが、彼の人物像の輪郭がはっきりして来ました。
天才は風体をかまわないですね。本木雅弘さんは、マーちゃんが予想されている秋山真之を演じると、私も思います。もし、オナラを一発かますような汚れ役を演じてくれたら見直しますけど、ちょっと無理でしょうね(笑)。
アスカパパ | 2009.08.17(月) 10:48 | URL | コメント編集

こちらこそ、コメントありがとうございます。最近の私は以前にもましてマイペース更新となってしまい、ご無沙汰しておりました。
秋山真之の知名度は低いですよね。日露戦争を描いた映画でも、登場シーンは少ないのではないでしょうか。そもそも、日露戦争自体に対する人々の関心が薄いような気がします。私も秋山のことは、ほとんど知りませんでした。で、広く浅く知るには「○○のすべて」という類の本が手っとり早いと思って読んだ次第です。
秋山真之は日本海海戦の後は宗教にのめりこみ、表舞台からは姿を消したので、徐々に人々の記憶から消えてしまったのかもしれませんね。
でも、天下のNHKに取り上げられれば、知名度がアップすることでしょう。本木雅弘さんのようなカッコいい人が演じれば、なおさらです。もっとも、ご本人は「アシはあんなんじゃなかったぞなもし」と苦笑いされるでしょうが(笑)。
マーちゃん | 2009.08.17(月) 12:04 | URL | コメント編集

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://pkolife.blog90.fc2.com/tb.php/626-b280c623
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。