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2011.09/10(Sat)

ライフ いのちをつなぐ物語

地球上に存在する生物の数だけ、生き方があり、それぞれ知恵と勇気を振り絞り、命をリレーするために「今」を生きている。原理的に言えば、すべての生物は食うか食われるかを前提とした他の生物との相互作用の下で暮らしている。既存の生物が死ななければ、新しい生命が生きていく資源もスペースもない。生物は子孫を残すことで「いのち」を過去から未来へ繋げていく。38億年前に地球上に生命が出現して以来、生命は延々と続いてきたわけだから、個体は死んでも生命そのものは不死なのかもしれない。「ライフ いのちをつなぐ物語」はネイチャードキュメンタリー形式でこの大原則を我々に教えてくれる。

original.jpg

冒頭、真っ白な世界が映し出される。けがれのない南極の氷の世界に「ウェッデルアザラシ」の親子の姿がある。母に寄り添う子アザラシのつぶらな瞳が印象的だ。春といえども、南極には冷たい風が吹きすさぶ。幼い体には過酷な世界だろうに、子アザラシは穏やかに母アザラシに身をゆだねている。厳しい環境の中での子育ては天敵から我が子を守るため。

monkey.jpg

南極から日本へと転じたカメラが次に捉えたのは、世界北限のサルとして知られている「ニホンザル」。ここにも吹雪に耐える親子の姿がある。ただ、このサルたちは寒さを緩める術を身に付けている。温泉につかるサルたちの表情が良い。静かに目を閉じ瞑想にふけっているのだろうか(笑)。

frog.jpg

コスタリカのジャングルに生息する「イチゴヤドクガエル」の生態も不思議だ。イチゴ色は毒を持つ印。大きさは親指の爪ほどしかないと言う。この小さなカエルは健気にもオタマジャクシを背負って落ち葉の水たまりに運び込む。1匹ずつだから効率の悪いことこの上ない。人間の目から見れば、ユーモラスな光景だが、当のカエルは必死。驚くことに、オタマジャクシにエサとして無精卵まで与えている。子育てするカエルなんて初めて見た!

本作は陸・海・空に暮らす様々な生物を、全大陸をまたいで紹介している。一つ一つを説明したいが長くなりそうなので手短に。。。。

ニシローランドゴリラの父親の奮闘、地下農場を営むハキリアリの勤勉、チームで狩りをするチーターの精悍、生涯に一度の産卵しかしないミズダコの献身、身を守るために石と化す小石ガエルの不思議、アイベックスの勇気と判断力、骨食う鳥のヒゲワシの創意工夫、フサオマキザルに脈々と伝わる文化、アフリカゾウの家族愛、カメレオンは高速舌で獲物を狙う、コモドオオトカゲは獲物の死を不気味に待つ、神業とも言えるバシリスクの水上走り、アカハシネッタイチョウのヒナへの想い、チリクワガタの投げは相手かまわず突進あるのみ(笑)、クラークカイツブリの愛のシンクロダンス、バショウカジキの背びれが海中に舞う、海上ではトビウオが飛ぶ、ハネジネズミの驚異の水面走り、ザトウクジラは闘争の後に命をはぐくむ・・・。

どのシーンも観る者の心に強く響く。決定的な瞬間を得るために莫大な時間が費やされているのは自明。カメラは動物の表情を深く追い、彼らに我々と同じような感情があるかのような錯覚を生む。何がそうさせるのか?目だ。何かを語っているような目、目、目。人間と動物は会話できない。しかし、目と目を合わせてコミュニケーション可能なぐらいには理解し合える。人間は言語によって相手の表情を読むことによって、より的確に意思疎通をしているのだ。ゴリラやチーターやサルといった哺乳類はもちろんのこと、カジキに追われる魚の目からも読み取れるものがある。本作は単なる記録映画ではなく、地球に生息する動物を題材にした壮大な物語と言えよう。命の抱擁を伝える秀作。

タグ : 映画感想

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