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2012.08/19(Sun)

エノケンのちゃっきり金太

エノケンの軽快な唄で映画の幕があく。「さぁ~、お江戸は将軍さまのおひざ元~♪」このリズムは小津監督の『長屋紳士録』の、のぞきからくりと同じだ!独特の拍子が耳に心地よい。唄と絵で登場人物が紹介される。ちゃっきり金太が榎本健一・・・スリのNO1。金太を狙っている岡っ引きの倉吉(中村是好)、飴屋を装っている徳川方のスパイの三次(二村定一)、金太が贔屓にしている居酒屋の亭主(柳田貞一)とその娘・おツウ(市川圭子)、金太を殺したがる薩摩藩士・小原葉太郎(如月寛多)。金太とそれを追う連中の東海道・珍道中のいざ始まり~。

enoken_2.jpg

1868年、幕末の江戸に、錦の旗を掲げて薩長が入ってきた。その中には官軍面して、江戸の人々を困らす傍若無人のヤカラもいた。金太は彼らの懐から財布をスルが、お金と一緒に密書があったことで、薩摩藩士に追いかけられる羽目に。これに岡っ引きの倉吉が加わり、ドタバタ劇が進行していく。喜劇の根本は追っかけにつきる。

江戸っ子の金太はキップがいい。宵越しの金は持たない主義のようだ(笑)。凄腕なのだから、地道に(?)に稼げば、楽な生活ができるのに、博打に興じてスッカラカン(汗)。エノケン演じる金太の小気味良い動きが映画に躍動感を生みだす。

今は昔と比べ、スリが減ったなぁ。あれは特殊技能がいるから(←不謹慎発言)、小さい頃から修行しなくてはいけないんじゃないかしら?最近は、オレオレ詐欺やひったくりなどが主流のようで・・・。どちらも犯罪だけれど、スリの方が愛嬌がある?飴屋も消滅してしまった仕事だ。昔はチンドン屋さんがいて、子供たちはその後をついて歩いていたっけ。金魚屋とか、ロバのパン屋とか、夜鳴きそば屋とか、押し売りとか(汗)・・・今は姿を消してしまった。

enoken_1.jpg

薩摩の連中に追われ、江戸を後にした金太は、色々あって(笑)岡っ引きの倉吉と道中をともにすることになる。幕末版ロード・ムービーかな。歌も随所に出てくるから、ミュージカルっぽくもある。軽快な動きは舞台劇との融合か。とにかく、様々な要素が詰め込まれた楽しい活劇だ。登場人物が走る、走る。金太を乗せて籠カキが走る、倉吉の籠が走って追いかけてくる、金太が籠から飛び降り走る、倉吉もカゴを降りて走る・・・この走りなら、オリンピックのマラソンのメダルが狙える?旅籠では薩摩藩士も走る(笑)部分的にコマを早送りしているのだろう。典型的なドタバタ喜劇が心をほぐす。なんたって、オリンピック観戦で緊張が続いていたものですから(笑)。上野の決戦に向う官軍に紛れ込んだ金太と倉吉の姿が笑いをさらに盛り上げる。ただ、残念なことに、NHKで放送されたのは、『ちゃっきり金太』の総集編である。もともとは前編が一時間三分、後篇が一時間九分、合わせて二時間十二分の作品だったそうだ。ばっさりと切られてしまったギャグは、フィルムに残っていない。とても残念に思う。

時は流れて明治二十年。相も変わらずの金太と倉吉がいた。金太はスリに、倉吉は巡査になって、東京ライフを満喫?(笑)めでたし、めでたし。余談ながら、黒澤明監督が『ちゃっきり金太』のセカンド助監督に就いている。

タグ : 山本嘉次郎

14:45  |  映画  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

エノケンがスッた巾着から金を抜き取り、歌いながら空の巾着をポンポンと片付けている移動撮影は素晴らしいですね。あれ、ひょっとして黒澤さんが担当したカットかもしれませんね。

エノケンと中村さんが追っかけっこしている途中からイキナリ、コンビになってヤジ・キタ道中になっているので可笑しかったでした。総集編でカットされているとは・・・
それにしても動きがいいですね、エノケンは。

「バカ殿」で志村とクワマン・腰元が城内を追っかけっこしているのはこの映画の旅籠の追っかけシーンのパクリだと思いました。
アラン・墨 | 2012.08.19(日) 23:20 | URL | コメント編集

●アラン・墨さんへ

あのシーンは小気味良いですね♪ つい、江戸の人のもスッてしまい、「落としましたよ」と返したり(笑)。黒澤監督がかかわっているのかもしれませんね。

黒澤監督は本作の後の「びっくり金太」「がっちり金太」「ざんぎり金太」「孫悟空」では、チーフ助監督に昇格して山本監督の右腕を務めたそうです。

>ヤジ・キタ道中
そうそう、どういう経緯があったのでしょうね?「エノケンの弥次喜多」という映画もあるようですけど。
エノケンさんは運動神経抜群だと思います。歌声は独特で味わい深いですよね。

この映画をヒントにしたコントがたくさんありますね。昔、ビートたけしさんと志村さんが、追いかけっこしているコントがありました(笑)。
マーちゃん | 2012.08.20(月) 10:18 | URL | コメント編集

●コメントありがとうございました。

ロンドン五輪のお疲れをとるのには、ほんとうに最適の映画でしたね。
>喜劇の根本は追っかけ
 誠に的を得た発言ですね。その通りだと感歎しました。

 仰る通り、オレオレ詐欺やひったくりの現代に比べて、スリの時代は大らかでした。(このような発言をすればお叱りを受けるかな?(笑))
 そのような時代に存在していた、
>飴屋。チンドン屋。金魚屋。ロバのパン屋。夜鳴きそば屋。押し売り。
 ほかにもありそうですが、殆ど姿を消してしまいましたね。
 本当に寂しいです。当地で残っているのは、置き薬さん。ぐらいでしょうか、、。でも昔、薬と一緒に置いていった正立方体の紙風船は、ボールペンに変わっています。

追伸
 平和の祭典中に起こったあの政治的事件は残念でした。
 あの副作用か、あの国の映画は当分観る気がしません。
ascapapa | 2012.08.20(月) 10:27 | URL | コメント編集

●ascapapa さんへ

こちらこそ、ありがとうございます。
ロンドン五輪は、TVで放映された競技はほとんど見たような気がします(笑)。精神的にも肉体的にもクタクタ・・・誰にも文句を言えないのですけど。。。

子供の頃、ジャック・レモンとトニー・カーティスが追っかけごっこしていた『グレートレース』を見て以来、ドタバタ喜劇が好きになりました。

オレオレ詐欺によって何百万もだまし取られることを考えれば、スリの方が愛嬌がありますよね!とか、言っていても、いざ、自分の財布がスラれたら、大騒ぎすると思います(笑)。何千円しか入っていなくても。
置き薬さん、まだありますか?!富山の「万金丹」とか、懐かしいです。

平和の祭典でのあの愚行は決して許されるものではありません。あれを良しとする国民性では、まだまだ先進国の仲間入りはできないと思います。同じアジア人として恥ずかしくもあります。その後の、大統領の発言にもカチンときました。あの国とはかかわりたくないので、映画やドラマは見ません!倫理感が違いすぎるのですよ。
マーちゃん | 2012.08.20(月) 13:22 | URL | コメント編集

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