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2008-06-10 Tue 09:37
![]() 監督:三谷幸喜 脚本:三谷幸喜 音楽:荻野清子 撮影:山本英夫 編集 :上野聡一 出演:佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、綾瀬はるか、西田敏行、戸田恵子、寺島進、小日向文世、伊吹吾郎、浅野和之 2008年 日本 この映画、観る予定はなかったのですけれど、日テレ『ガキの使いやあらへんで』に出演した三谷監督の宣伝魂に心を打たれ観に行きました。なんと、練りわさびのチューブを鼻につっこんだのですよ。ブチューって!もうびっくり!!ちょっと汚かったですが、その心意気を美しいと感じました。今まで三谷映画は観たことがありません。テレビドラマは『古畑任三郎』と『総理と呼ばないで』のみ。ただ、三谷幸喜さんのことは大好きで、朝日新聞に連載中の『三谷幸喜のありふれた生活』を愛読しています。先週末TV放送された『有頂天ホテル』が初めての三谷映画となりました。そして日を空けず本作を観ることに。 三谷さんは映画が大好きな人なのですね〜。主題だのカメラワークだの構成といった御託を並べず、純真無垢な気持ちで映画を愛しているのだと思います。『有頂天ホテル』は『グランド・ホテル』へのオマージュ溢れる映画でしたし、本作には「シカゴ」「ビリー・バスゲイト」「ムーラン・ルージュ」「スティング」「カサブランカ」「ゴッドファーザー」「アンタッチャブル」など、超有名作のテイストが練りこまれていたような気がします。詳しい人が見れば、もっともっと、名作のパロディに気づくでしょうね。あとね、意外な人の唐突な登場がありました。カメさんこと市川亀治郎が・・・なんで? ![]() 売れない三流役者とマネージャー、クラブの支配人と従業員、町を牛耳るボスとその愛人に手下、敵対する若手のボス、ホテルの女主人、警察署長が入り乱れて、てんやわんやの大騒ぎ。軽快でコミカルな雰囲気が映画を満たしています。中でも劇場の空気が弾けて笑いが起こったのは、西田敏行演じるギャングのボスと三流役者(佐藤浩市)の初対面シーン。トンチンカンなやり取りが生み出す可笑しさ、「知らぬが仏」とはよく言ったもの・・・・はったりとケレンに満ちた、出たこと勝負の芝居が繰り広げる狂騒。思わず、無防備な大声で笑ってしまいました。人生、おめでたく、能天気で生きれば活路が開けると信じたい・・・笑。 三谷脚本の味を読み取った俳優たちの名演もさることながら、この映画のもうひとつの主役と言えそうなのが豪華なセットです。美術や衣装がとても重視されています。架空の街「守加護」のメインストリート、石原裕次郎が出てきそうな波止場、高級クラブ、レトロなファッションが映画の香りを豊かにしています。とぼけたユーモアとメランコリーが絶妙に調合された柔らかな映画でした。 |
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2008-06-05 Thu 12:55
リリーさんとピーコさんの朝は、のんびりです。平均起床時刻は朝9時ぐらい。お腹がすくので、しかたなく起きるようです。リリーさん、ピーさんを敷布団にして・・・・ ![]() 「ピーちゃ〜ん、リリちゃ〜ん、起きなさい」と声をかけてもこのとおり。リリーは目に力を入れて一生懸命、開けようと頑張ってるのだけど・・・・。起きようという気合と、もうちょっと寝ていたいという怠惰な心の葛藤です。この善と悪のせめぎあいから、リリーの一日は始まります。 どうにか起きた後は、「オチッコ、チビりそう」って、ヨタヨタしながら、ペットシーツに用を足しに行きます。ほどなく食事。食後は「大なる用」を足すため、再びペットシーツに。この間、ピーコは動ずることなく食事を済ませ、大地に糞尿をすべく、外へと向かうのであります。 |
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2008-05-27 Tue 21:50
![]() 数々のヒット作を世に送り出した監督さんですね。深く印象に残っているのは『追憶』 (1973) と『愛と哀しみの果て』 (1985) 。作品が好きというよりも、ロバート・レッドフォードが出演していたからでしょうか。。。。『コンドル』(1975)もレッドフォードの主演です。(これは一度しか観ていないので、よく覚えておりません)その他、『ザ・ヤクザ』 (1974) 、『トッツィー』 (1982) 、『ザ・ファーム/法律事務所 』 (1993) 、『サブリナ』 (1995) 、『ランダム・ハーツ』 (1999) 、『ザ・インタープリター』(2005) など、どれも素晴らしい映画です。 監督の映画に登場する女性たちは個性豊かです。『追憶』のバーブラ・ストライサンドは赤狩り時の政治活動家、『愛と哀しみの果て』のメリル・ストリープはアフリカの大地に生き、『ザ・ファーム/法律事務所 』のホリー・ハンターは命がけで不正を追求し、『ザ・インタープリター』のニコール・キッドマンも凛とした強さを持っていました。俳優としても活躍した人です。『フィクサー』での演技は忘れられないものとなるでしょう。 合掌。 |
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2008-05-21 Wed 20:22
![]() 原題: The Mist 監督・脚本: フランク・ダラボン 製作総指揮: ボブ・ワインスタイン、ハーベイ・ワインスタイン、リチャード・サバースタイン 原作: スティーブン・キング 撮影: ローン・シュミット 音楽: マーク・アイシャム 出演: トーマス・ジェーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ネイサン・ギャンブル、ローリー・ホールデン、アンドレ・ブラウアー、トビー・ジョーンズ、ウィリアム・サドラー、アレクサ・タバロス 2007年アメリカ映画/2時間5分 公式HPはコチラ ネタバレしています。 恐かったです。ホラーだと知らなかったし・・・ブツ、ブツ。しかし、そこはスティーブン・キング原作×フランク・ダラボン監督という組み合わせ、陰鬱な悪夢に堕さない画面構成と人物描写で魅せてくれました♪人の心の奥底にある暗黒を描き出した、心底恐ろしい映画です。『ショーシャンクの空に』とは映画の色彩こそ違えども、両作品に共通するテーマは希望。希望を持ち続けた者と最後に希望を捨てた者との明暗分かれる結末。『ミスト』には驚愕の結末が用意されていました。 霧に覆われた田舎町のスーパーマーケットを舞台にしたミステリーホラーです。視界ゼロの霧の中に「何か」がいる・・・得体が知れないもの、未知なるものへの恐怖。やがて恐怖は狂気へと・・・・。狂気の斜面をすべり落ちる人々。画面に漂う悲痛な雰囲気。心の内に狂気を秘めた倒錯者。霧の中のモンスターに呼応するかのように人々の心が邪悪なものに支配されていく様が恐いです。 極限状態に置かれた人間に、聖書の文言を歪曲して説く狂信的な女。霧の中の怪物は神の怒りの創造物であり、その怒りを鎮めるためには「いけにえ」が必要だと言います。こうして人間の、人間に対する非人間的行為が行なわれます。このキャラは『キャリー』(1976年)の中に登場するキャリーの母親とほぼ同じですね。キングさん、キャラの使いまわし?(笑)彼女に対して嫌悪を感じる人は多いでしょうが、その教えには一理ありかも(滝汗)。だってねぇ、未曾有の惨事を目の当たりにしてごらんなさいな。科学で説明出来ない事柄は神の領域云々・・・ということにしたいですよ。私のような人間が真っ先に洗脳されてしまうのでしょうね(笑)。(次元に手を出すなんてことは神への冒涜です!) ラストは衝撃的ではありますが、あのラストにしてまでも伝えたかった希望の大切さ。これはフランク・ダラボン監督のオリジナルだそうですね。そうかぁ、こういう感性を持った人だから、スティーブン・キングの小説の映画化に成功したのでしょう。超自然的な力をもつ巨大な悪と人間の心に潜む悪を前に、全ての賭けに勝ち目がなくなったと悟ったとき、人は絶望するのでしょう。希望は消え失せ、恐怖と絶望だけが残ってしまった・・・。間違った決定、運の悪さ・・・・残酷な運命のいたずらとしか言いようがないですね。 |
















